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光が闇に変わる刻
1.5
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真っ暗な広い広い部屋の中。
夜なのにも関わらず一切の電気をつけていない真っ暗な空間の中で唯一光を放っているのは大画面のテレビだった。
暗いところでテレビを観てはいけない、と云う言葉をまるで気にしない様子で、テレビの正面に置いてあるソファーに腰掛ける人物は、ただひたすらテレビに映る映像を観ていた。

テレビに映る映像はつい先日行われていた雷門中VSダークエンペラーズのサッカーの試合。

そんな試合を食い入る様に観ながら、ある人物が大きく映し出されている場面でテレビを観ていた人物は側に置いてあるリモコンに手を伸ばし咄嗟に一時停止ボタンを押した。

そしてソファーから降りるとゆっくりとテレビ画面に近付いた。

テレビに大きく映し出されている茶色の髪、オレンジ色のバンダナ、緑と黄色のユニフォーム、左腕につけるオレンジ色のキャプテンマーク、そしてボロボロのグローブ。

テレビ画面に近付いた人物はそっと画面に映る人物もとい雷門中のキャプテンに触れる。


「…守…さん。」


テレビ画面に近付いたおかげではっきりと確認することが出来るようになった歳十三、四ぐらいの眼鏡をかけた少年は、ただただ悲しそうに眉を顰め悲痛な声でそう呟いた。




 
光が闇に変わる刻






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あきゅろす。
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