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光が闇に変わる刻
8

笑顔が戻った立向居に風丸が声をかける。

「よかったな立向居。」

「はい!ありがとうございます、風丸さん!円堂さん!」

胸の前で握っていた両手を下ろし風丸、そして円堂に深々と頭を下げてお礼を言う。
深々と頭を下げるのを見て円堂は苦笑しながら「そんなに頭を下げなくても…」と言ったが立向居からしてみれば寧ろ何度も何度も頭を下げて感謝の意を表したいぐらいだった。
しかしこれ以上やると流石に円堂さんや風丸さんも困ってしまうだろうと思い渋々顔を上げた

「あ…でも我慢のし過ぎは駄目だからな?もう駄目だって思ったら直ぐに雷雷軒に行くこと!分かったか?」

「はい、円堂さん!」

ビッと背筋を伸ばし円堂の言葉に大きく頷く。

二人を除いた全員は、全員が全員「駄目だって思った時には既に手遅れなんじゃ…」と思っていたが当然誰も口には出さなかった

「それじゃー話も纏まった事だしよ、早速その雷雷軒に行こうぜ!」

「そうっスね。もうお腹が好き過ぎてオレの方が倒れそうっスよー。」

綱海の言葉に頷きお腹を摩る壁山を見て周りのみんなはドッと笑い出す。
しかし当の本人は笑われている理由が分からず困惑した顔で辺りを見回した。

「な…何でみんなして笑うんスかー?!」

「っくく…べ…別に笑ってなんかないで…やんす…よ?」

「完璧に笑ってるじゃないっスかぁぁぁ!」

「アハハ、まぁいいじゃないか壁山。」

「よくないっスよキャプテンー!!」

ブンブンと両手を振り周りのみんなに訴えかけるが誰ひとりとして笑うことを止めないので、諦めた様に肩を落とし項垂れた
横目に口元に指を当て明らかに笑いを堪えている鬼道が見えて、更に深く肩を落とす。

「…鬼道さんまで酷いっス。」

「す…すまない。」










一頻り壁山を除いた全員が笑った後例の如く綱海が声を上げ、円堂と立向居の二名を除いた全員は雷雷軒に向かう事になり、ぞろぞろと河川敷から移動していった。

「円堂、立向居、お前たちも後で来いよ。」

「おぅ、分かった!また後でな!」

風丸の言葉に片手を上げ、風丸も河川敷から移動していった事を確認すると立向居に視線を戻した。

「じゃあ俺たちも行くか。」

「はい!」

満面の笑みで頷き円堂と立向居も河川敷を後にした。




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あきゅろす。
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