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光が闇に変わる刻
円堂守と云う存在(1)
・風丸→闇堕ち円堂です。
・でも見方によっては風丸→←闇堕ち円堂。
・本編よりも多少時間が進んでますが、特に酷いネタバレとかはないので心配ないかと。
・それでも多少のネタバレが嫌な方は読まない方がいいと思います。
・最後に…キャラのイメージを壊されたくない方も読まない方がいいと思います。
キャラ崩壊し過ぎです。



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影山率いる凰威(オウイ)学園サッカー部。
そのキャプテンを務めているのはある日忽然と雷門中から姿を消した雷門中サッカー部のキャプテンであった円堂守だった。

数日前に雷門中サッカー部は姿を消した円堂との再会を果たし、そのまま凰威学園と試合をしたがその差は酷いものだった。
例えるならばそう、初めて帝国学園と練習試合をしたあの時のような一方的なやられ方。

そんな試合を思い出し風丸は右手に強く握るボロボロになった橙色の、円堂がいつもしていたバンダナを見て深いため息を漏らした。

風丸は今、円堂のお気に入りの場所だった鉄塔で円堂がいつも見ていた夕焼け空を眺めていた。

ここにいればもしかしたら円堂に会えるかもしれない、そう思いここに来た。
だが当然と言えば当然なのかもしれないがそこに円堂の姿はなかった。

「…円堂。」


―俺がダークエンペラーズのキャプテンになった時、円堂もこんな思いをしていたのか…。
そういや俺がダークエンペラーズのキャプテンだと知った時…あの時の俺と同じ様に驚きを隠せないと云った顔をしてたよな。

でもそんな俺達を円堂は救ってくれた。

俺達を責めることなく、寧ろその暖かな太陽の光と魔法の言葉で許してくれた。

許してくれた…と思っていたのに、その考えは甘かったのだろうか。

もしかしたら円堂が影山の元に行ってしまったのは俺の所為なのだろうか?

俺が円堂を裏切った罰なのだろうか?

考えれば考えるほど円堂が離れていってしまったのは自分の所為だと思えてきて、その想いに耐え切れず風丸は頭を抱えその場に踞った。


それとほぼ同時に近くで何か布の様な物がバサッと風に靡く音がしたように思えた。



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