†phantom love† 優志sideC なんだ それなら初めに摂政たちが言っていたことと同じじゃないですか。 (ははっ) それなら花梨も、 あんなに隠すことはなかったのに。 でも花梨はきっと、 わたしがそれを知らないと思い、 聞いたらわたしが傷つくとでも思って黙っていたのでしょう。 花梨は優しい女だから、きっと、わたしを傷つけまいとして黙っていてくれたのだ。 なら このことについてはもう触れないようにしよう。 せっかくの花梨の良心を無駄にしないように。 わたしはもう、このことについては考えないようにします。 まあ、外に出たいという野望は棄てられませんけどね。 . ←前へ |