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†phantom love†
優志sideA


花梨が言った。



花「私と二人で…こっそり抜け出してみます…か……?

あぁ!でもそうすれば、優志様が傷ついてしまうかもしれないのです……
でもどうせいつかは分かってしまうのですし……」

と。




今度は通常会話程度の声量ではっきりわたしの方を向いて喋った。




優「え?………と、」



しかしわたしは、上手く状況が飲み込めず
めずらしくも戸惑ってしまいました。


だって、さっきの花梨の言葉は
半分は独り言のような口調でしたし……





優「どういう……?
わたしが傷付くって、何故?花梨」




花「……っ
私なんかが申し上げてよいかわかりませんし……」



優「いい。わたしが許可します
だから教えて?花梨…
わたしだって、凄く不安なんだ。みんなに隠し事とかされると凄く不安なんだ……!!
……だから…」






わたしは、花梨の返答を待った。







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