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FullMoon[エアギア*咢夢]
*名前変換なしです*






満月の夜は

なぜかじっとしていられなくて


ベッドを抜け出して外へ出るの












屋根の上でゆっくり月を見上げて



同じ様にゆっくりとした時間が
とても好きだった。


だから満月の夜は
それをずっとずっと続けてた



まんまるい月はとても大きくて、
―――――とても明るくて。



あたしがいままでいきてきたなかで
一番好きな時間だった



















そう、貴方が来たあの夜までは。






「おい」





『――――――え?』



いつの間にかあたしの隣に立っていた男の子。
よく見ればエア・トレックを履いていて、ここまで飛んで来たのだとわかった


この辺りににストームライダーがいるなんて、初めて知った。
今まで何回も屋根の上に登ったけど――
全然跳んでることに気付かなかった…



「おい!何ぼーっとしてんだよ」
『え!?あ、えっとー…誰…?』



見覚えは、ある。
誰だっけ……?


「ファック…覚えてねーのか?物覚えの悪いやつだな………これならどうだ?」


そう言うと、そのエア・トレックを履いた子は左目を隠していた眼帯を右にずらした

「どう?これならわかる?」


すると急に人が変わったように口調が変わった。
と同時にあたしもその子の事を思い出した

『え!?亜紀人くん!?』
「あったりー!クラスメイトなんだからすぐわかると思ったんだけどねー」
『ごめん…クラスじゃあたしろくに喋らないから誰かと思った』
「ファック…まぁいいや
お前いつも寝てるしな。気付かなくて当たり前かもな」


あぁそっか。
あたしいつも満月の次の日は夜更かしのし過ぎで寝てるんだっけ…



『えーと…じゃああなたが咢くん?』
「あぁ。名前は知ってるんだな。後二重人格のことも」
『うん。友達が言ってるの前に聞いたから。ホントに違う人なんだね…
で、なんで家に来たの?てかなんで家知ってるの!?』
「ふつー屋根に登ってるヤツなんかいないだろ。跳んでたら人がいたから気になって来ただけだ」


『そんなに目立つかな……?』
「他よりは目立ってるな。
……確かめてみるか?」
『確かめるって……どうやって?』
「こうやって、だ!」


そう言うと咢くんは、あたしを抱き上げて走り出した


『わ!?え、ちょっ―待って!
高ッッ!』


予想していたよりも風が冷たくて強くて
でもそれ以上に、風が気持ちよくて――


「ほら下見てみな。こんな時間だから人なんか全然いないだろ」
『ほんとだ……こうして見ると確かにあたしって目立ってたんだ』
「座ってるから余計にな。寝てたらまだ気付きにくいだろーけど。」


もう日付もかわったのに、下は明るいライトできらきらと光っていた


『風が気持ちいーね!みんないつもこんな風に走ってるんだ……』
「まぁな。……寒くないか?」
『全然へーき!寒さなんて感じないくらい気持ち良いもん!』


それから少し走って、元通り家に下ろしてもらった


『エア・トレックってすごいね!あたしも始めようかな……』


「危ないぜ?怪我で歩けなくなったヤツなんて大勢いるくらいだからな。」


『だいじょぶだよ!教えてくれるのはあなたなんだから。』


「……ファック……………俺かよ………」

『とゆーわけでこれからよろしく!』




end.



*アトガキ*


咢夢でした!
うん……難しい……

やっぱり慣れるまで大変ですねι
エアギアはすきですよ!
おもしろいー
キャラみんなかっこいーですしね←
カズ夢とか書いてみたいなー


 



あきゅろす。
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