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ACT1
私はライアーゲームを漸く脱出して、清々しい気持ちに包まれていた。

話によれば、最終的に借金を負うことになるはずだった人達も何のお咎め無しになったみたいだった。
良かった。




秋山さんの助けはかなり大きかった。
このライアーゲームをやりきったのは、秋山さんの力があってこそだったと思う。最初に事務局の人に騙されて良かった。
でなければ、秋山さんとの出会いは無かった。

秋山さんと出会えなければ、私はすぐにでも騙されて、借金を募らせていくライアーゲーム典型の負債者になっていただろう。


ライアーゲームは終わった。呆気ないと思える程に。


『終わった』

漸く、私と秋山さんはそれをやり遂げた。

よし、打ち上げをしよう!秋山さんとお酒を飲んで、今までのことを話して笑い合う、カラオケに行くのもいいな!

でも、秋山さんはいつの間にかその場からいなくなっていた。
連絡先は知っていたけど、なんだか連絡する気が起きなかった。

私と秋山さんは最終勝者になり、ライアーゲームトーナメント事務局全ての資産を手に入れる運びになっていた。

私は、負債者には実は何も借金が出来ていないことを知り、得たそのお金をただ恵まれない世界の子供達に寄附することを考えていた。



しかし、事務局は一体何をしたかったのだろう。


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あきゅろす。
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