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ACT7


それから家までの帰り道は、まるで初めてのデートの時のようだった。
浮足立ち、何を喋るでもなく顔を見合わし笑いながら。


そういえば、初デートの時は何もかもが輝いてみえた。全てが自分達だけのために存在しているような錯覚を覚えた。



今はそれとは少し違うな。



あの時は手すら繋げなかった。だが今はしっかり繋いでいる。

そして、今は全てが暖かく思え、自分達がこうやって一緒にいられることを全てに感謝する。


付き合い始めて、俺もヨコヤも凄く変わったのだろうな。
最近は毎日一緒にいるから、お互い余り気付いていなかったけど。



家につき、止めたままだった映画のエンドロールを再開させながらケンタッキーを二人で食べる。

流れている音楽は「また会いましょう」

核に跨がり陽気に落ちていくキングコング大佐、キノコ雲と共に流れ出したこの曲はまだ続いていた。

We'll meet again, don't know where, don't know when.
But I know we'll meet again some sunny day.
Keep smiling through just like you always do
'Til the blue skies drive the dark clouds far away.
So will you please say hello to the folks that I know
Tell them I won't be long
They'll be happy to know that as you saw me go
I was singing this song
We'll meet again, don't know where, don't know when.
But I know we'll meet again some sunny day.





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