戦線☆Brother
8
「〜〜〜〜っかぁー!!
やっぱおとちゃんおもろいわ〜!!」
そんな沈黙を破ったのはりょん。
腹を抱えて笑ってる。
おまえのはツボはいったいどこなんだ?
でも、それを切っ掛けにみんな笑い出した・・・
「やべぇ!名前“おとうと”とか、愛され系じゃーん!!」
「はっ倒すだって・・・お呼び出しはやめてー!!」
「オレらも稜見習っておとちゃんでよくね!?」
「賛成ー!
お・と・ちゃーん!!v」
さっきの雰囲気とは一変したこの盛り上がりムードに内心安堵する。
緊張が解けて自然と笑みが零れる。
「よろしくな」
そう言った瞬間また静まりかえる教室。
え?なんで?
そう思って首を傾げた瞬間、皆が一気に騒ぎだす。
「何今の!?キュンってきた!!」
「笑った顔かぁいーv」
「オレ狙っちゃおっかなー」
「アホゥ!!おとはオレが前々から嫁にしようと決めとんねん!!」
いや、意味分かんねぇよ、りょん。
てか、可愛い?オレ?
おいおい、大丈夫かよおまえら?
・・・あぁ、緊張解すための冗談か!
なんだ、良い奴らじゃんか!!
「はいはい、お喋りはそこまでね?じゃあ高橋は・・・」
「先生!オレの隣空いとるよ!」
「あぁ!!りょん抜け駆け〜」
「ちゃうわ!!ホンマに空いてんねんって!」
またガヤガヤと騒ぎ出した教室内に、長田先生はパンパンと2回手を叩いて静かにするように促す。
「もう時間が無いから静かにね?
まぁ、とりあえず高橋は千枝波の隣に座ってね。黒板が見えにくいとか、不都合があったら遠慮なく先生に言うんだよ?」
オレは了解ね意を込めて、返事をして頷いてから席に着いた。
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