戦線☆Brother
4
「そうなんだよ!
まぁ、恥ずかしい話、僕は遅刻しちゃったからさ、詳しくは知らないんだけどね・・・
君が来る少し前に来たらしいよ?」
「へぇ〜・・・偶然ってあるもんなんですね」
まさか自分と同じ、こんな変わった時期に転校してくるヤツが居るとは思わなかった・・・
うん、もし会えたら仲良くなりたいな・・・
「此処が君のクラスだよ」
なんて、ぼんやり考えていたらいつの間にやら目的地に到着。
中はガヤガヤと騒がしく、笑い声が聞こえてくる。
うん、仲良しクラスってのは本当みたいだ。
「じゃあ、僕と一緒に入って、名前だけ呼ぶから後は自由に自己紹介して?」
「はい、分かりました」
「よし!じゃあ行こう!!」
オレが頷くのを確認してから、先生はガラリとドアを開けた。
「おはようございます」
「長田ちゃんおはよ〜!」
「今日もぶっ倒れそうな顔色だねー」
「長っちはよ〜!」
長田先生の挨拶を多種多様な返事で返す生徒達。
長田先生は先生で「長田先生って呼びなさい」とか言って笑ってる。うん、先生もひっくるめて仲良し!
「長田ちゃぁん!その子が転校生?」
一通り挨拶が終わったところで、皆の意識は一気にオレに集まる。
うわ、緊張してきた・・・
「あぁ、そうだよ。今日から君達の仲間だ!」
「マジかー!!よろしくー!!」
「仲良くやろーなぁ」
「ちっさいー!」
「よろしくなー」
次々と声をかけられる。
これはすぐに仲良くなれそうだ!!
・・・・・・で、今『ちっさい』って言ったのは誰だ?
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