戦線☆Brother
2
「えーっと・・・
教務室、教務室・・・・・・」
入ったはいいものの、自分が今何処にいるのかすら分からないオレは、長い廊下を行ったり来たり。
所謂迷子状態です。
「さっきあんなに気合いいれたのに、これは恥ずかしいな・・・ι」
人に見られてなかったのが唯一の救いだ。
「さて、どーしようかな・・・」
腰に手を当て、フゥ・・・と息をはく。
こんなに広くて長い廊下には、まだ授業は始まっていないというのに人が全くいない・・・・・・・・・
「・・・・・・」
「・・・・・・」
と、思いきや、前方にカッコいい人発見。
でも何故、笑顔でオレを凝視しているのでしょうか・・・ι
何?の意を込めて首を傾げた。そしたらあちらさんもにこやかに首を傾げてきた。
試しに手を振ってみたら、嬉しそうに振り返してくれた。和むな・・・
・・・・・・・・・いや!何やってんだよオレッ!!!?
「あ、あの!!教務室って、何処にあるんですか!?」
距離が30mくらいあるため、大声で話し掛けてみた。
すると、こちらに向かって歩いてきてくれた。
オレの目の前までくると、ピタリと止まりまた笑顔・・・・・・いや、笑顔もいいんだけどさ、
「あのぉ〜、教務室は、何処でしょうか・・・?」
オレが知りたいのはコレなんだよね・・・ι
しかしオレの問に答えは返ってこなかった。かわりに、その人はオレの手を引き、ずんずんと歩き出す。
―――・・・てゆーか会話。会話のキャッチボールしようよ!?
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