戦線☆Brother
2
「確かに・・・5月って、入学して1ヶ月も経ってへんなぁ・・・」
めげないりょん、ナイスファイト!!
とか言ってる場合じゃないよな〜・・・
なんて説明すればいいんだ?
転校の原因としては、失恋とアニィと、名前?
んーと・・・
好きな子に告白する前にフラれて、その原因はアニィでー・・・
あー、よく分かんない!
えーと、ともかく短くまとめると・・・
「一身上の都合・・・みたいな?」
「いやいや、さっぱり分からんし。てかなんで疑問系?」
いや、だって、ここに行き着くまでの過程が長過ぎんだもん。
まぁアレだな。オレも楽になりたかったんだよ、うん。
もうこの際男子校でもいいから、アニィと距離を取りたかった・・・みたいな?
どっちが呼ばれたのか分かんないとか、この前みたいな形で失恋したりとか・・・
そういうのがない生活が、オレはしたいんだッ!!
「みたいな、ね?」
「いやいやいや!今の間で何ん思たか全く分からへんからな!?」
「あはは〜、稜ウザ〜い」
「おまえはホンマ天使の顔した悪魔やな・・・」
りょんがいじけてる間にチャイムが鳴った。
この話が流れた事に安堵しつつ、でもりょんがアニィを知ってるから、絶対いつかツッコまれるな・・・って覚悟したんだ。
恥ずかしくて悔しいから言いたくないんだけどね・・・
ため息を吐きつつ、この学校で受ける初めての授業が始まったのだった。
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