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戦線☆Brother
弟にサヨナラ・ω・ノシ


午後8時―――。


早速自室で勉強に取り掛かっていたオレ。

見た目のみならず、成績まで平凡なオレは、人並み以上の成績を採るには人並み以上の努力をしなければいけないのだ。


「えーっと・・・これはぁ〜・・・」

「おーとーちゃん♪」


問題に苦戦していると、いきなり後ろから誰かに抱きしめられた。
いや、誰かは分かるけど・・・


「アニィ・・・」


抱きついてきた相手。それはオレの全く似て無い双子の弟。


「リビングにおとちゃんいなかったから寂しかったよ?」


そう言うと、オレの首筋に鼻を擦りつけてくる。
首を向ければ整った顔がすぐ側にあった。


オレとアニィは数秒差で産まれた兄弟。いわゆる双子だ。

産まれたばかりの頃は、それこそ、見分けがつかないくらい似ていたらしいが、成長していくにつれ、差が出来てきたのだ。
アニィは小3の頃にはオレを抜き、今じゃ182の長身かつ誰もが振り向くモッテモテの美形に・・・
オレは未だに170cmにも満たず、少し女顔とは言われるものの、そんなこと分からなくなるくらい平凡な顔立ちに・・・

いったい何が違ったのかは分からないが、オレらは、自己申告しない限り気付かれないくらい似てない兄弟なのである。

まぁ、弟がこれ程の美形なのだ。女の子が好きになるのも分かる。分かるが・・・・・・


「やっぱり悲しい・・・」




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あきゅろす。
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