戦線☆Brother
5
「あ!おとちゃんはお初だよねー?」
嬉々とした表情で話すと千鶴は美形様方の前に立ち、いつもの無邪気さとは別の・・・艶っぽい笑みを浮かべた。
「自らの夢や考えを尊重し、それを自分の手で現実化する為に数々の挑戦をする・・・・・・それがオレ達“手作りクラブ”です。」
ドクン、と胸が高鳴った・・・
なんだよ。どんな変な部活かと思ったら・・・・・・・・・なんかかっこいいじゃんか・・・
ちょっと、惹かれるじゃん・・・・・・
「騙されるなー!転校生ー!!」
「そんないい部活じゃねぇって!!」
「そんな目を輝かせてはいけないぞー!!」
とか考えてたのに、周りからの叫びで一気にテンションが下がった件・・・
え、オレそんな目輝いてた?
てか、学年もクラスも違うのに、みんな一致団結しちゃって、鬼気迫る顔で同じ事言ってるよ・・・
いい学校じゃないか・・・仲良しで・・・・・・
とか、半ば現実逃避してたら、さっきの金髪さんが低い声を出した。
「ウルセェよ・・・別にオレらはオマエらに危害加えてる訳じゃねぇだろ?」
そのあまりの威圧感に今まで騒がしかった校門がシン・・・と静まりかえった。
「危害加えてんのはウチの部長だけだろ?」
そんな中、何故か分からないが呆れた様な言い方でその人が言った言葉に、みんな遠い目をしてフリーズ。すぐに散り散りに去っていった。
てか居るんだ、危害与える人・・・
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