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戦線☆Brother
3

そして目の前の人だかりが真っ二つに割れ、一本の大きな道ができる。


『ハー部だ・・・』


ハーブ?え、何、葉っぱがどうしたの?


「来おったか・・・」

「りょん、これ何?ハーブ祭?」

「んな愉快なもんとちゃう・・・」


りょんが見据える先、人が別れて出来た道のど真ん中を歩く何人かの集団をガン見する。


「あの人達とハーブにどんな関係が・・・「おとちゃんハーブから離れられへん?」

「あれはウチの学校で最も可愛い部活名でありながら最も恐れられてる部活・・・『手作りクラブ』の御一行様だよ」


オレとりょんの会話じゃ埒が明かないと思ったのか青年くんが説明してくれる。
てか本当に可愛い名前だな、『手作りクラブ』って・・・


「みんなは手作りを英語にして『ハンドメイド』、略してハー部って呼んでんだ。」


あ、ハーブじゃなくてハー部ね。なんかスッキリしたわ。

で、その皆が恐れるハー部とやらはどんな強面さんなんですかね?


「あ〜!おとちゃんおはよー!」


あれ、なんかハー部の誰かさんが手振ってるよ?
意外とフレンドリーな方々?


「おとちゃんてばー、オレのこと忘れちゃったー?」


こちらに近づいてくる人物の顔がだんだんはっきりしていく、って・・・


「ち、づる?」

「あ、よかったー。おはよー」


ハー部らしき人物もとい千鶴はにこやかに笑った。

え、何?千鶴が?みんなに恐れられてるハー部?


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