戦線☆Brother もう嫌だ・・・´;ω; 「もうっ我慢できないぃー!!」 高橋家リビングは、現在、とんでもない騒音に迷惑していた。 原因、オレ。 「もう!女の子にフラれたくらいで自棄にならないの!!」 「そうそう、ママの言う通りだよ? この世に女なんか約1700万人いるんだよ?そして、男は約1760万人。おやおや、つまり?」 「男余るじゃねーかぁ!!」 親父に傷を抉られ、尚更騒ぎ立てるオレ。 「だいたい!!今オレがこんなに苦しんでるのも全部あんたらの所為なんだぞ!? こんな名前つけるから、勘違いしてここまでヘコむことに・・・!!」 「あーら失礼ねぇ! ママもパパも、ちゃんと考えてつけたのよ? 卒業式とかで『高橋あに!』、『高橋おとうと!』って先生が名前呼んだ時の、父兄皆さんの『え?何?どっち?』みたいなマヌケ面がみたい!とか、『高橋おとうと』って呼ばれて、おとちゃんとアニィが『え?どっち?』って、2人して困惑する滑稽な姿がみたい!とか・・・」 「う"あ"ぁぁぁ!!実際そうなってるからムカつくぅ〜!!!!」 そう、ウチの馬鹿親共は大の面白好きなのだ。 面白の為なら、自分の息子が苦しもうが何しようが関係ない、悪魔の様な親なのだ。 そして、親父とお袋の面白の為に犠牲になったオレとアニィ・・・ もう、我慢出来ない。 「?おとちゃん?」 急に土下座して来たオレを不思議そうに、だがおもしろそうに見つめる親2人。 構うものか・・・ 「親父、お袋・・・・・・ 頼む!!オレを転校させてくれ!!」 [*前へ][次へ#] [戻る] |