戦線☆Brother
6
あの関西弁メガネの、何故か知らんが机の上に枕置いているヤツの名前は千枝波稜(チエナミ リョウ)。りょんである。
りょんは小学校からの腐れ縁で、クラスはずっと一緒だったし、名簿は近いし(高橋と千枝波だからね)、部活も・・・・・・まぁ、一緒っちゃあ一緒だった。
つまり、ほぼ毎日一緒。
まぁ、仲良いから楽しかったけど。
しかし、長年続いた腐れ縁も、別々の高校に進学した事でプッツリと途絶えてしまったのだ。
てか、
「おまえ、この学校だったのか・・・」
うん、全く知らなかったぞ。
「え!?アニィから聞いとらんかったん!?
っかぁーーー!!あのブラコンめぇ!!」
何故そこでアニィ?
「何だ?高橋と千枝波は知り合いか?」
「あ、はい・・・」
「そうなの!!それはよかったね!!
・・・ところで、『おとうと』って・・・?キミにはお兄さんがいるのかい?」
「えー・・・ぁー・・・」
あ、マズイ。マズイぞこれー。
このままじゃこの変な名前がバレてしまう。
こうなったら、いろいろ詐称してるけど、長男だけど、年上ね兄がいることに・・・・・・
「あー、先生ちゃうわ!
『おとうと』っちゅーのはおとちゃんの名前なんよ」
・・・・・・っんの関西弁メガネぇぇぇえええ!!!!
何勝手に真実打ち明けちゃってんだよ!!?
ほらみんな「え?」みたいな顔してるしっ!!
どーしてくれんだよ!?
オレは・・・オレは!!
この学校では『おとひと』で通すつもりだったんだぞーーー!!!?
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