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7(完)
以前見たときよりも体が焼けていて、服との境目がはっきりと分かる。夏になればポッキーみたいになってることが簡単に想像できて、少し笑ってしまう。

「いい色に焼けてんな。」

「んぁ、セン、パ…!」

膝から徐々に手を滑らして、柔らかな太ももの付け根を撫で回す。汗でしっとりと濡れた肌はきめ細かい。白いそこに唇を寄せて吸い付くと太陽はヒクン、と体を跳ねさせた。

俺の手の中にある太陽自身も、フルフルと震えながら刺激を欲している。トロリと溢れてくる蜜を舌で掬い上げると、髪の毛をクシャ、と柔らかく握られた。

「朔センパ、それ、だめです…」

「なんで?いいだろ?こんなにトロトロ。」

「ぁン!だ、って!も、出ちゃいそう…」

ちら、と目だけで太陽を見ると顔を真っ赤にして、イヤイヤと頭を振っていた。可愛い、と思うのと同時に、どうしようもない激情が俺の中に渦巻く。

「出せよ。ほら、」

「あーっ!ヤ、や、ダメ!あぁ、ぅ!」

パクリと口に咥えて、そのまま唇で扱きながら亀頭を吸い上げると太陽は俺の口の中に呆気なく欲望を吐き出した。

「は、ぁ…ン、ごめん、なさい…!」

眉を八の字にして泣きそうな顔で謝る太陽を、ひっくり返して四つんばいにさせる。

「朔先輩…?」

きゅっと小ぶりな双丘を割り開き、現れた蕾に口をつけた。

「やっ!先輩っ!舐めちゃっ、汚いですっ!」

太陽の悲鳴みたいな声は無視して、蕾を舐めて舌を突き入れる。逃げるように腰を振る太陽を押さえつけて、唾液と太陽のモノを塗りこんでローション代わりにする。

「おい、動くなよ。もう少し我慢しろ。」

「だって…!」

「いい子だから、な。太陽。」

太陽に痛みを与えたいわけじゃない。丹念に解してドロドロに溶かしてやりたいと思うけど、今の俺にはそんな余裕がなくて。

可哀想だと思いつつも少しほぐれた蕾に指を挿入して、太陽の中にあるスイッチを探すように動かす。

「朔せん…、い!この格好や、です…!」

「太陽、しー…」

「先輩の、顔が見たい、です…っ!」

「…くそっ!このバカが!」

太陽の体をまたひっくり返して仰向けにさせると、朔先輩、と蕩けるように甘い声を出す口を塞いだ。

「…んっ!」

こいつはどれだけ俺を煽れば気が済むのか。

少し乱暴に蕾の中の指を動かして、早急に解していく。しっとりと合わさった肌がいやに熱くて。太陽の鼓動がドクドクと響いてくる。

角度を何度も変えながら、舌を絡ませる。時折、息継ぎのために唇を離せば、はぁ、と熱い吐息が太陽の口から洩れた。それさえも奪うようにキスをする。

どこか甘く感じる太陽の唇。余すところなく全てを味わって。太陽が余計なことを言わないように、全てを奪う。

自分でもこんなに余裕がないのは初めてで。早く太陽とひとつになりたいと獣が急かす。

蕾の中の指が3本に増え、太陽の敏感な場所を擦り上げ、摘み上げる。

キスを続ける合間に洩れる、鼻に掛かった甘い声が俺をたまらなくさせる。

「ふ、ぁ……」

「太陽、入れるぞ…」

ほのかに甘く痺れる唇を一舐めして、太陽の足を大きく開かせる。くたり、とした太陽はキスの余韻に酔いしれているのか、どこか虚ろな瞳だ。

力が抜け切っている間に、と俺は太陽の蕾に自身をあてがい。貫いた。

「んんっぁ!あ、ぁ…!」

俺の下で目を見開く太陽の手を首に回させて、唇を摺り寄せる。

「ヤバイぐらい、気持ちいい…」

「ンぁ…、オレも、気持ちいいです…」

ゆるっと腰を動かしながら、太陽の中を味わう。熱く、狭いソコは、俺のモノを痛いぐらいに締め付けてきて。気を抜くと持っていかれそうになる。

「あ、ン…」

太陽の右足を折り曲げて、太陽らしく小さな足にキスをする。

「やっ!朔先輩、汚いから!」

「汚くなんかねぇよ。」

焦る太陽を腰を動かして黙らせると、親指を口に咥えて舌を這わす。

「くぅ…ん…」

これさえも感じるのか、太陽はシーツを握り締めて唇をかみ締めた。どこもかしこも敏感な太陽が可愛くて、1本1本舌を這わせる。

「さ、く先輩!だ、めぇ…!」

「ダメじゃない。」

「だって…!ぅうんっ!」

「…名前。太陽、名前を呼んで。」

「ぁう…朔先パ、イ…?」

足を開放して、体を前かがみにする。そのまま太陽の首筋に顔を埋めると、鎖骨を舌でなぞる。

「違うだろ?太陽。」

「ぁ、や…、さく、や…?」

正解だとばかりに鎖骨をきつく吸い上げて、キスマークを残す。

「さくや、さくやぁ!」

蕩けるような甘い声に、強請られるように名前を呼ばれてゾクリとしたものが背筋を走った。

「ぁ、あ!やぁ、ン!」

繋がったまま太陽の腰を掴んで抱き起こして、胡坐をかいたまま揺さぶる。

「ぁう…!さく、や…、こわぃ!」

「大丈夫だから。な、太陽。」

初めての体位に恐怖があるのか、太陽は首にぎゅうとしがみついてきた。

慰めるように首筋に唇を這わす。緩々と下から突き上げれば、慣れてきたのか体の力が抜けるのが分かった。

「はら、太陽。ゆっくり腰あげて。」

「ふっ、ぅ…ン!」

力があまり入っていない手で肩を掴み、ゆっくりと腰を上げる太陽。ズルリと抜けていく感触がありありと分かるのか、眉根を寄せている太陽は凄く色っぽい。

ちょっとハードル高かったかな、とか思いつつも、太陽の口から甘い声が洩れ聞こえて安心する。

「そのまま腰落として。」

「ぁ、あ…、む、むり…。さくやぁ…!」

「かわい…。」

助けて、と呟く太陽に体の熱はさらに上がって。俺は下から、グッと突き上げた。

「きゃ、ぁ!あ…っぁ!やぁ…っ!」

太陽の腰を掴んで上下に揺さぶる。

涙目で必死にしがみつく太陽が、可愛くて愛おしい。

「太陽、顔上げろ。」

「ぅ、ん…?」

思考回路はぐちゃぐちゃだろう、なのに俺の言葉に律儀に反応する太陽の口を奪って、舌を絡める。

「ン…、ふっ、ぁ…!」

肌のぶつかり合う音と、太陽の甘い吐息が部屋に響く。腹の間で主張をしている太陽自身がヌルヌルと擦れて、太陽はさらに甘い声で鳴いた。

「さく、や!出る、出ちゃう…!」

きゅんきゅんと締め付けてくる太陽に、俺も我慢ができなくて。

「くっ、俺も…っ!」

「ぅんん…っ!」

訳も分からず必死に太陽の体を抱きしめて、キスをしたまま俺たちは欲望を吐き出した。

「は、ぁ……」

漸く唇を離して、空気を大きく吸い込んだ。頭と体の芯がまだ、じん…と甘い痺れを帯びている。

太陽の口の端を伝う唾液を舐め取って、そのまま軽くキスをする。

「…ヤバいぐらい、気持ちよかった。」

素直に感想を言ったら、太陽は耳まで真っ赤になって俺の肩口に顔を埋めた。

「オレも、です…」

小さな声で答えてくれた太陽に頬を寄せて、火照った小さな体を抱きしめた。

静かに流れる、穏やかな時間。

ヤった後にこんな風に抱き合うなんてしたことなかったけど。

太陽とならずっとこのままでもいいな、とか思う自分に驚きながらも、悪くないと思った。







汗でドロドロになったシーツを洗濯機に放り込んで、汗だくになった太陽と風呂に入った。

太陽の中に出してしまった俺のものを掻き出すときにヒクヒクと震える太陽に欲情しながら、なんとか理性を保って綺麗にした後、太陽が俺の頭を洗ってくれた。

「朔先輩って、部活してないのに筋肉質ですよね。」

「あ?あぁ、たまにバスケしてるからな。」

タオルで体を拭いてると、太陽が不思議そうに聞いてきた。じぃ、と俺の腹筋を見つめている。なんとなく嫌な予感がして、急いで服に手を伸ばした。

「触って良いですか?」

…ほら、来た。

キラキラした目で見つめられると嫌とは言えなくて、俺は仕方がなく良いぞと返事をした。

「うわ、スゴい硬い!いいなぁ、オレ全然割れないんですよ。あ、これどうしたんですか?」

「ん?あぁ、ちょっとな…。」

村松に殴られたところが赤くなっていて太陽に触られて痛みがぶり返してきた。

「っ、あんま触んな。」

「痛いですか?」

「ちょっとな。だから、て、おい!」

太陽は何を思ったのか跪いて、赤くなったところに舌を這わせてきた。

「舐めると早く治るんですよ。」

「…っ!」

バカか!それは外傷に対してで。打撲にはきかねぇよ!と、思いつつも美味しいシチュエーションに止めるのも憚られて、丁寧に舐める太陽を上から見つめた。

…、これはあれか。OKのサインなんだな。

勝手に納得して太陽に手を伸ばしたとき。

「あ、こんなところに居たんだ。」

「村松!」

「しのちゃん!」

脱衣所の扉が開いて入ってきたのは村松だった。

何でコイツがここにいやがる。

「お楽しみの最中、邪魔してごめんね。」

ニコ、と微笑む村松の視線が太陽の体にあるのに気づいて、俺は慌てて上半身裸の太陽をバスタオルで包んだ。

「見てんじゃねぇ!」

「別に疚しい気持ちがあるわけじゃないんだけど。まぁ、とりあえず丸く納まったみたいで良かったよ。」

どことなく嬉しそうに笑う村松は、本当に太陽のことを大切にしてるんだなと実感した。

「うん、しのちゃん。ありがとう。」

俺の腕の中の太陽がそう言うと、村松は目を細めて太陽の頭をふんわり撫でた。

「大友君、あんまり太陽を苛めないでね。じゃないと、アレ、本気で実行するからね。」

「ざけんな。誰がんなことさせるかよ!」

相変わらず冗談か本気か分からないトーンで言う村松を睨みつける。

太陽が不思議そうな顔で俺と村松を交互に見ているのを、村松は可笑しそうに笑った。

「そうそう、荷物を預かってたんだよ。篠原君に感謝してね、はい。」

「え、あ、あざっす。」

渡されたのは俺の鞄だった。きっと流が文句を言いながら用意してくれたんだろう。

明日、学校に行ったら100パーなんでサボったか聞かれること間違いないが仕方がないから掻い摘んで話してやるか。すんげぇ、めんどくさいけど。

「じゃあ、僕は帰るよ。後は若い2人でごゆっくり。」

わざわざ2つも鞄を持って帰ってきて、しかも渡しに来てくれた村松に密かに感謝する。

「あ、そうだ。太陽…、」

「え…」

「あっ!てめぇっ!!」

村松は背中を向けたかと思うとすぐに振り返って、太陽の唇にちゅっと音を立ててキスをしやがった。

「大友君の唇、奪っちゃったから太陽に返しておくね。じゃあね!」

村松はそう言うと颯爽と出て行った。

「あの野郎…!」

「朔先輩、しのちゃんとキスしたんですか?」

「思い出させんな…。忘れてぇんだから…。」

アノ不意打ちのキスを思い出して、背筋がぞぅとする。

「太陽、こっち向け。消毒。」

「ん…っ!」

村松に奪われた太陽の唇を奪い返す。おずおずと舌で唇を舐めながら、首に腕を回してくる太陽に、こいつはやっぱり煽ってんな、と納得して。

太陽の頭を逃げれないように固定すると、舌を差し込んで口の中をむちゃくちゃにかき混ぜてやる。

「んぅ…っ!」

そろそろ止めなきゃ本気でヤバい、と思いながら俺の手は太陽の背中を悪戯に撫で回している。

「ふ、ぁ…、朔先輩…?」

「煽ったお前が悪ぃんだぞ。」

責任は太陽に転嫁して。

さっきまで抱いていた甘い体に舌を這わせた。

このままだと太陽は明日も休みだな。

そんなことを頭の片隅で思った。



**END**


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