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alcohol:初月様へ
100蔓記念企画小説
初月様へ!



バイトが終わって外に出るとたまに美山さんが俺を待っている事がある。

早く帰ってご飯を食べて寝たいと思うけど、美山さんには逆らえなくて促されるまま車に乗った。

至貴の家は高さ3メートルぐらいの塀がドーン!って左右に広がってて、門構えもとにかく厳つい。

家も、家ていうか屋敷だと思うけど、とにかくデカい。

美山さんに案内された屋敷の奥の部屋に入ると至貴がいた。

でっかい机の上にはたくさんご馳走が乗ってて、オレのお腹がくぅーって鳴った。

「くく、ゆず、こっち来い」

うぅ、はずかし!

おいでおいでってされてオレは至貴の隣に座ったら。

「馬鹿、ここだ」

グイッと引っ張られて胡座をかいた至貴の足の間に座らされる。

後ろからすっぽりと抱き締められたかと思うと至貴は腕を伸ばして、近くにあった寿司をお箸で摘んだ。

「ほら、口あけな。」

「え、ぇ?」

「いらねぇのか?」

「あ!」

いる、と答える代わりに口をパカッと開けたら、寿司が放り込まれた。

ん!ぅんまい!エビがプリプリ!

「美味いか?」

こくこくと頷くと至貴が次はどれだって聞くから、机のご馳走を端から端まで見て、あれと指差すとまた口の前まで持ってこられる。

自分で食べれるのに、って思うけど至貴がなんだか楽しそうだからそのまんまにしておく。

てか、逃げようとしたけど腰に回った手がびくともしないから諦めたんだけど…。

途中美山さんが飲み物を持ってきてくれたからお礼を言ってそれを飲んだ。

すっきりとした甘さが美味しくてゴクゴク飲みながら、至貴が食べ物を口に運んでくれるのを遠慮なく食べた。






「おい、ゆず?柚季?」

「んぁ?」

あれぇ?なんかふわふわする…。

「おい、お前熱くないか?」

「んぅ?」

至貴がひょいって顔を覗いてきた。

んー?そういや暑いかも。

むぅ…。暑い。

「ちょっ、おいっ!ゆず、何して!」

体に回った至貴の腕を外してもぞもぞと服を脱ぐ。

「すずしくなったー!」

上の服を全部脱いですっきり。

至貴がなんか服着ろとか言ってるけど無理。だってあっちぃんだもん。

「むー…」

ズボンも脱ぎたい…。

「バッ!おまっ!」

「むむ…」

あれぇベルトが外れないや…。

「しき、脱がせてー?」

お願いしたのに至貴は何でか口を手で覆ってる。
聞こえなかったのか?

至貴の膝の上に乗っかって、手を引っ張る。

「しーき、脱がし、」

て、って言おうと思ったのに、口をふさがれた。

「んぅ…!」

目の前に至貴の顔があって俺を鋭く見つめてくる。

ヌルッとした熱いものが口の中に入ってきて、ようやくキスをされていることに気づいた。

「ふぁ…」

気持ちいい…。

「この酔っぱらいが…」

「至貴、もぉ一回…」

至貴がふぅってため息ついてなんかブツブツ言ってるのを無視して、キスをねだる。

「ったく。しらねぇぞ…?」

「んっ、」

口の中を至貴の舌にぐちゅぐちゅにされると腰のあたりがぞわぞわする。

変な感じなのにもっとして欲しい…。

至貴の首に手を回して、ぎゅぅってしがみついた。

「ん…っ!」

耳を至貴の手でいじられてぞわぞわがもっと広まる。

「は、ふぅ…」

「やらしー顔…」

「んぁ…!しき…?」

至貴がイヤらしく笑って腰を下から突き上げるように動かしながら、オレのベルトをカチャカチャと外す。

「ん?脱がして欲しいんだろ?ほら、腰上げろ」

「んぅ…」

言われるままに腰を上げるとズボンと一緒にトランクスもずらされた。

「やらしい奴。勃ってるじゃねぇか…」

くつりと笑われてオレは下の方を見た。至貴の手の中にオレのがあって、くちゅりとしごかれる。

「んっ…、ぁ!」

腰のぞわぞわが体全身に広がって変な声が出る。両手で口を押さえたけど至貴がさっきよりも激しく扱くから、もっと変な声が出る。

「ん…くぅ…っ!」

「馬鹿、我慢すんな。声聞かせろ」

口を押さえてた手を外されて、イヤイヤって首を振る。

「ゆず、柚季…」

「あぅっ、し…きっ!あっぅ、やぁ!」

「イけよ。イっちまえ」

自分の手でするのとは全然違う気持ちよさと、耳元で聞こえる至貴の低い声に呆気なく射精した。

「は、ぅ…、はぁ…」

体が重たいのになんだかふわふわする。

「ゆず、顔上げな」

「んぅ?んっ…!」

至貴に言われるまま顔を上げたらまた口を塞がれて、熱くてぬるぬるしたのが入ってきた。

「ん、ん…!」

そのまま背中を支えられたまま畳に押し倒される。

背中にひんやりと冷たい畳が気持ちい。

「おい、ゆず、いいのか?」

ふわふわ、気持ちい。

「―い、――き?」

そのままフェードアウト。












「んっ…、んん?」

パチリと目を開けると目の前には肌色の壁。

「んん?なんだ、これ?」

ぺたっと触ると温かい。

「ゆず?起きたのか?」

「…………っ!ぎゃあ!な、な、なっ!」

触ってたのは至貴だった!なんで裸なんだよ!

バッと手を離して距離を取って、気づいた。

オレも服着てない!

「なっ、な!至貴!何しやがった!」

「あん?お前が脱いだんだろうが、んん?」

腰に手を回してきた至貴の手を叩き落として、がぅ、と睨みつける。

「誰がそんな事するか!」

至貴なんかの目の前で脱いだらなにされるか分かったもんじゃねぇ!

「おま、本気か…?」

至貴が珍しくキョトンとした顔をしてる。

でもオレは騙されないからな!

「この変態!人が寝てる間に脱がすなんて最低だぞ!」

「…………はぁ。ゆず、お前今後、一切、酒を飲むなよ」

「はぁ?んなの飲むわけねぇじゃん。オレまだ高校生だし」

「………」

「至貴?」

至貴がすんげぇ変な顔してこっち見てる。

「何でもねぇよ。おら、朝は何にすんだ?美山に持ってこさせるから」

「もちろん和食!」

至貴んちのご飯はすんげぇ豪華だから好きなんだよな。

昨日の夜もスゴかったし。……ん?昨日食った後どうしたんだっけ?

…………?

まぁ、いっか。



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Special Thanks!
1000000hit!
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い、いちゃいちゃ…?

初月様!大変お待たせ致しました!(土下座)リクエストをクリアできたのかかなり怪しいですが…、許してください!(黙れ)
久々の至貴さんと柚季君楽しかったです*^^

ちなみに至貴さんは適当な人を呼んで発散させた後、柚季を抱え込んで寝ました。涙ぐましい(?)努力!

最後になりましたが、この度は100蔓記念企画に参加下さってありがとうございました!
これからもB.lapinをよろしくお願い致します!

090807


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あきゅろす。
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