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Santa Claus







「もうすぐクリスマスかぁ…。今年は来てくれるのかなぁ…」

冬休みに入ってすぐ、先生の自宅マンションでテレビを見ているときに呟いた言葉。

「なにが?」

テレビの中ではサンタコスをしたアイドルが下手なリポーターをしている。

「んー?サンタクロース。去年は来てくれなかった。」

「何か欲しいもんでもあるわけ?」

オレ専用のマグカップをローテーブルに置いて、オレの横に腰を下ろした先生。

マグカップの中からは甘い香りがふわりと漂う。お子様、とバカにされたけどキッチンにはしっかりとココアが瓶詰めで置いてある。

「んん。まぁ、ある、かなぁ。DSとか貰えるなら欲しいかも。」

マグカップにふーふーと息を吹きかけながら言うと唐突に腕を引かれた。

「ぅわっ!なんだよ!」

「お前は、」

体は先生の腕の中。目線を上げて顔をのぞき見ると不機嫌すぎる先生と目があった。

「お前は、他の男に甘えるわけ?」

「……はぁ?サンタクロースだろ。何言ってんだよ!」

一瞬何を言われたのか分からなくて。白髭もじゃもじゃのおじいちゃん(しかも架空の人物!)に何言ってんだと呆れると。

「お前に何かを与えるのは俺だけでいいだろ?」

真剣な表情で、なぁ?と言われて、首筋にチクリと甘い痛み。

サンタクロースにまで嫉妬するなよ、とは心の中で呟いた。




*--*--*--*
名前を付けるのがめんどくさかった訳じゃないんです。
思い付かなかったんです。(同じだろ)

DSは今黒野が欲しいものです。

081227


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