[携帯モード] [URL送信]

WJ
ヒソゴン
H×H
ヒソゴンです。
苦手な方はご注意を。


完成とは言えないが未熟とも言えない、しなやかな体を自分が支配しているのだと思うとたまらない高揚感がある。

ヒソカが腰を動かす度に少年はビクリと震える。

真っ直ぐ先を見つめる意志の強い瞳が今だけはヒソカから与えられる快感のせいで潤み、欲望を湛えていた。

「ヒソ、カ!ぁ…あ!」

「何だい、ゴン?」

獣のように後ろから貫かれたゴンが肩越しにヒソカを振り返った。
目尻がほんのりピンクに染まり、両手は何かに耐えるようシーツを強く掴んでいる。

腰をゆるりとじらすように動かしながら、手を前に回し主張しているゴンの性器を包んだ。

「ぁ、あん…!や、だ…!」

純粋無垢な彼に卑猥な行為を施す。猛った切っ先で内部の奥をつつけば、ゴンの口からとろりと蜜のように甘い喘ぎ声が漏れた。
胸の飾りを爪先でコリコリと引っ掻けばヒソカの物を含んだそこがキュンと締まる。
全てヒソカがゴンに教えたことだ。真っ白なキャンバスを自分の色に染めあげていく。

「ヒソカ、もっとし、て…!」

尻だけを高く上げたゴンが、ゆるりと腰を振りヒソカに強請る。
ヒソカは口の両端を上げてくつりと笑うと、ゴンの要望に答えるため腰を動かした。





うっすらと割れた腹筋に柔らかくも膨らんでもいない胸。全体的に筋肉質で、けれど胸にすっぽり収まる小さな体がヒソカのお気に入りだ。
後ろから貫きながら、ゴンの小さな体を覆い隠すように抱きつく。手を前に回し、つんと尖った胸の突起や自己主張する性器を弄ると子犬のように鼻にかかった声を漏らすゴン。
思い出すだけでヒソカのソコは熱くたぎった。

「ぁん、おっきくしちゃだぁめ…」

くん、と胎内でヒソカのモノが脈打った事に気を良くした女が甘えた声を漏らした。

少年の体とは違う、紐で締め付けたようなくびれに風船のように膨らんだ胸。男を誘うように塗られた真っ赤なルージュは白い肌の女によく映えていた。
仰向けに寝た女の股の間に体を滑り込ませ、腰を振る。
仕事をした後はいつもこうだ。体に熱が溜まって仕方がない。

火照った体を鎮めるため、歓楽街をふらりとさ迷っているときに袖を引かれたのが目の前にいる女だった。体つきや顔が気に入ったわけではなく、ただ最初に声をかけてきた、それだけだ。

機械的に腰を動かせば女は甲高い声で喘ぎ、体を仰け反らせた。達したであろう女にこれっぽっちの気遣いを見せるわけでもなく、ヒソカはただ腰を振るだけだ。
甲高い声が耳障りでヒソカは女の体をひっくり返すと、その頭をシーツに押し付けた。
熱を女の中に吐き出した頃には、女の体はシーツの上で虫ピンに刺された蝶のようになっていた。
そこで漸くヒソカは女の頸が有り得ない方向に曲がっているのに気付いたが何をするわけでもなく、シャワーを浴びると早々に部屋を出た。

こうして女を抱くのは近くにゴンがいないときだ。あの小さな体を欲望のままにいたぶるのをヒソカはいたく気に入っている。が、そばに居ないなら代用品で済ますしかない。
ただ、代用品を使った時はゴンを抱くような脳髄が甘く痺れ、とろけだすような快感はない。

痛いほどに締め付けて離さないゴンの秘部。強い意志を湛える漆黒の瞳が快感に潤み融け出す瞬間が堪らなくヒソカの欲情を煽った。
処女のように恥じらったかと思えば唐突に娼婦のように大胆になる。

ゴンの痴態を一から順に頭の中で再現すればヒソカのソレがムクムクと成長しだした。

「あぁ、ゴン。いけない子だ…」

小さく呟くと乾いた唇をペロリと舐めて潤した。





愛し子が何処にいるかなどその道の者へ聞けば難なく知ることができる。ヒソカは早速得た情報の場所へやってきた。

いつもなら事前にアポイントを取るのだが今回はそんなまどろっこしい真似をする気にならない。
唐突に目の前に飛び出して、きっと驚くであろうゴンを有無を言わさず押し倒すのだ。最初は抵抗するかもしれないがゴンの体のことはゴンよりも知っているヒソカだ。
すぐに快感に溺れさせることができる。

いや、もしかしたらわざわざ会いに来た自分に喜ぶかもしれない。弾けるような笑顔で出迎えてくれたなら食事にでも誘い、その後たっぷりと情を交わすのも良い。
だが、待てよ。ゴンの腰巾着よろしく、釣り目の少年がそばにいるだろう事に気づき、ヒソカは眉を寄せた。
同じ部屋に泊まっているならきっとゴンは交わることを嫌がるだろう。ならこの熱を持て余した体をどうすればいいのだ、と考えたところでゴンがいるであろうホテルに着いた。

考えを一旦停止させると、ホテルの中に何食わぬ顔で侵入する。不審者対策にかそれなりにボーイが配置されているがヒソカにはいないのと同じようなものだ。

難なくゴンが宿泊している部屋まで来ると、堂々と扉から侵入する。
ロックのかかっていない部屋に相変わらず不用心な子だと思いながらそんなところがゴンらしいとほくそ笑む。
気配は2つ。
やはりキルアも同じ部屋にいるのかと眉を寄せたのと同時に、タオルを被ったゴンが出てきた。

「えっ!ヒソカ!どうしたの?」

ととと、と駆け寄ってくるゴンに愛しさを募らせながら両手を広げて抱き寄せようとしたがもう一つの気配に動きを止めた。

「ゴン、お客さんか?」

「……クロロ?」

ゴンの後に続いて出てきたのは漆黒の髪を持つ蜘蛛の頭で、ヒソカの一種の想い人であるクロロ・ルシルフルだった。







「こら、ゴン。ちゃんと髪の毛を拭きなさい」

「わぷ…!」

大きく白いタオルをゴンの頭からすっぽりと被せ、髪の毛をガシガシと拭くクロロの手は驚くほどに優しい。
何故、とヒソカは思う。2人が出てきた扉の向こうは間違いなくバスルームだ。
その証拠に2人の髪がしっとりと濡れている。

白いタオルでゴンの髪の毛を拭いているクロロがふと視線をあげ、ヒソカを射抜いた。

「あ!ヒソカ、今日はどうしたの?」

一瞬たじろいだヒソカを引き戻したのはゴンだった。

「……あぁ、急にゴンに会いたくなってね。迷惑だったかい?」

「全然!嬉しいよ!」

ニカっと嬉しそうに微笑む少年に、まさかそんな事があるわけないと一人で納得する。真っ白なキャンパスは自分の色にしか染まっていないはずだ。嘘をつくのが余りにも下手で、余りにも無垢な幼い子。他の男との契りを易々と交わすはずがない。

だが、その首筋にうっすらと色付いた赤い花弁は何を意味するのかヒソカには分かっていた。

「ゴン、クロロと何をしてたんだい?」

「え、」

きょとりとする少年に対し、ゾワリと不快感が込み上げる。

「何って、ヒソカとするような事だけど…」

ダメだった?と伺うように首を傾げるゴン。

キャンバスを汚された。

そう思った。

「だって好きならしていいんでしょ?俺、クロロのことも好きだし!」

いっそ清々しいまでに言い放ったゴンに罪悪感だとか後ろめたさだとかそういった物は一切見当たらない。

「ヒソカだって他の人としてるし大丈夫なんだよね?」

どこまでも純粋なその子はいとも簡単にヒソカの思惑を裏切ってスルリと腕から逃げ出した。

ゴンの髪を拭いていたクロロはその手を止めると、くつりと笑った。その目が酷く愉快に歪んでいるのをヒソカはただ呆然と見つめるだけだった。


*---*---*---*---*

ゴンはヒソカが他の人としてるの知ってて、好き同士ならしてもいいんだーて事でクロロともにゃんにゃんしたり。
ヒソカはゴンがそんなことすると思ってなかったので吃驚してる。
そんな感じを書きたかったのです。
文章で何かを表現するのは本当に難しいです!

090713


[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!