WJ
小話@
【白哉×一護】
トンッ、と地面を蹴った瞬間プツリと切れた一護の草鞋。
気付いた白哉が一護を抱え上げようとしたがそれは拒まれた。
代わりに…。
「白哉。直して。」
スッ…と細い足を投げ出して、それがさも当然の様に言い放った。
「白哉?」
微笑みは無邪気で。
しかしどこか逆らえぬ。
白哉は一瞬ためらった後、一護の前に膝を突くと草鞋をたどたどしい手付きで直した。
そして恭しく一護の足にキスを落とす。
「ん、よく出来ました。」
満足げに言うとスルリと腕を首に回し、唇が触れる寸前で止める。
「ご褒美は何が良い?」
チロチロとのぞく赤い舌にズクリと下半身を刺激される。
「では、兄を…。」
一護を頂こう…。
女王様。
+++++++++
【浦原⇒一護】
「別れましょっか。」
「うん。いいよ。」
あ、傷付いた顔。
「黒崎サン…。」
何?
「言うことはないんっスか?」
ないよ。
あぁ、でも…。
「浦原さんって酷いよな。
浦原さんから
付き合ってって言ったのに
別れを言うのも
浦原さんなんだね」
なんて。嘘。
そう仕向けたのはオレ。
嵌まったのは浦原さん。
「違うっスよ…」
ふふ。
泣きそうな顔して。
知ってるよ。
オレを試したんだろ?
別れを切り出したら、
縋るとでも思ったの?
生憎オレはそこまで
アンタに執着してない。
「じゃ、オレ帰るわ」
浦原さんと付き合うのも
飽きちゃったし。
「っ!黒崎サン!!」
さて、明日から誰と遊ぼうか。
++++++++++
阿近⇒一護
「一護!」
「阿近さん…」
「浦原局長と別れたんだって?」
「もう知ってるの?」
当たり前だ。
「局長、すげー凹んでたぞ。」
死体はグチャグチャに切り刻むは、明らかに怪しい何かを作るは。
本当、勘弁して欲しい…。
「ふ〜ん。でも浦原さんから別れてって言ったんだぜ」
「はぁ…。お前がどうせ悪いんだろ?」
「酷いな。フラれて傷ついてるのに」
笑いながら言う奴がどこにいる。
「はいはい。なら早く新しいの作れ。」
「じゃ、阿近さん。オレと付き合ってよ」
「嫌だね。どうせ只の暇潰しだろ?」
その顔でねだれば誰もが言うことを聞くわけじゃない
「いいじゃん。」
「俺は本気で好きな奴としか付き合わねぇ主義なんでな」
「ふふ。阿近さんのそういうとこ好きだよ」
「あーそうかい。ありがとよ」
なら、早く俺だけを好きになれ!
+++++++
弓親×一護
あまり好きじゃないんだ…。
「君のその舐めたくなるような蜂蜜色の瞳も、日だまりみたいな髪の毛も僕には美しいとしか感じないよ。」
でも…。
「そもそも霊圧から内面、その体、君を構成する全ての物が美しいのに、何が不満なんだい?」
……///
「僕が好きだと言うのが嫌なのかい?」
そんなことないっ!
「ならもっと自信を持てば良い。君は本当に美しいのだから、ね?」
ぅ…ん///
「あぁ、でもそんな顔をするのは僕の前だけにしておくれ。」
少し髪と目の色が好きになった。
そんな日。
++++++++++
←→
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!