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安眠【藍染×一護】
【安眠】
「一護君?」
急に背中に重みを感じ、振り向いたら一護が藍染にもたれかかっていた。
「どうしたんだい?」
珍しいと思う。
一護が自ら藍染に甘えて来るなんて。
言ってご覧、と目で促せば一護は軽く溜め息を吐いて。
「最近ちょっと寝不足気味で…」
ふぁ…と欠伸を噛み殺しながら一護が言うには…。
現世だと変態下駄帽子が家の回りウロウロし、尸魂界だと赤い犬や顔面卑猥の奴やその他諸々が夜中に部屋に来るから寝れないんだ…と。
「へぇ…。」
いっその事全員この世から消してやろうかと藍染が思ったのは仕方がない。
が、実行に移すのは後にして。
「ほら。」
ひょいっと一護を抱えあげるとゴロリと一緒にベッドに横になる。
「わっ!惣右介さん!?」
「眠たいならゆっくり寝なさい。」
「別に大丈夫だからっ!惣右介さんは、」
「私だって一護を腕に抱いて寝たいんだよ。」
一護の言葉を遮って告白すれば一護はカァァっと顔を真っ赤にした。
そんな一護を可愛いと思う。
「一護が傍にいないだけで、私だって睡眠不足になるんだよ。」
続けて告白すれば、真っ赤な顔を隠す様に藍染にすり寄って。
「おやすみなさい…。」
小さく呟いて、藍染の腕の中におとなしくおさまった。
暫くすると穏やかな寝息を立て始めた。
腕の中で安心して眠る愛し子に、藍染もいつの間にか夢の中。
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end
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special
thanks!!
1萬打
2006/7/13
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