死帳 08やがて
いつか小さなきみたちが育つ時、この世は平安そのもので、脅かされる事も無く。
「来たる日、ですか」
「ミレニアムはとっくに過ぎたけれどね」
「何か起こるのを待っているんですか?」
「かもしれない」
「悪人が裁かれ、善人は神の御国へ。何を基準に裁かれるんでしょうね」
「さあ」
「月くん。もしどちらかが先に倒れたらその時は」
お前が裁かれるのは、近い明日。
「裁かれる日に逢いましょう」
その時に、僕はお前のそばにいる。
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