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平凡と俺様
在校生代表、生徒会長の中大路帝臣です。
 行きとは違ってスキップでも出来そうなほどご機嫌で席へと戻れば、隣の佐藤君はまだ顔面蒼白茫然自失中らしい。

やっぱ兄ちゃんって怖ぇ〜!と身震いして、前半殆ど聞いてなかった入学式に意識を集中させることにする。

「次は在校生代表による新入生歓迎の挨拶。では今年度生徒会長、中大路帝臣君。壇上までお願いします」

 ああ、そっか。新入生代表の挨拶の後は在校生挨拶だよな〜って今の聞き間違いかな?

生徒会長、中大路帝臣って・・・何かの間違いだろ!?

「はい」

ほーらな、やっぱり間違いだって・・・うそぉおお!だって、その声は!

 先ほど兄ちゃんと並んで座っていた席を見れば、帝臣は立ち上がって壇上の方へ向かっていて・・・アイツマジで生徒会長なの?

あんな俺様で・・・男前だけど、人の話を聞かない・・・まあ声はいいけど、俺のことペット呼ばわりする!しかも兄ちゃんとおホモ達かもしれないアイツが生徒会長だって!?

こ、この学校大丈夫か心配になってきた。

だって兄ちゃんも何の役職か知らないけど生徒会なんだよ?あの2人がいる生徒会って絶対ろくなもんじゃないって〜!

 しかし、俺の心の叫びと同じくらい講堂内のざわめきは半端ない。

これなら声に出しても大丈夫だったんじゃない?ってくらいざわざわ言ってる。

まあ、俺はいい子の双龍くんなので大人しく座ってますけどね。

「・・・やっぱすげぇよな、中大路先輩」

「ああ、オーラが半端ねぇ」

「でも、副会長の鈴木先輩だっけ?あの人が中大路先輩押しのけて主席だって話だぜ」

「高等部から入学してきて、んであの中大路先輩を抜いちまったっていう・・・あの有名な」

 ってえええええええ!?お兄様・・・副会長だったの!?

ここは流石に叫ばせてよ、えええええ!?ってやっぱり心の中なんだけどさ。

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あきゅろす。
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