私立月見里学園高等部
アシュレー様とシュガーベイビー
そんなことを考えていたからか、先輩が立ち止まったことに気付かなかったらしい。
自分より逞しい胸に抱きとめられる形でぶつかってしまい、慌てて体を離す。
いや、離そうとした。
しかし、なぜか先輩は離してくれずに、それどころかぎゅうぎゅうと抱き締められてしまう。
な、何だ!?
自分がなぜ抱き締められているのか分からず、されるがままになっていると、そこで周りがざわついていることに初めて気付いた。
「ちょ、アイツ誰だよ!?」
「僕のアシュレー様に触らないでっ!」
「アシュレー様が穢れるっ!」
アシュレー・・・って確か、相澤先輩の名前だ。
その”アシュレー様”に触らないで〜ってことは今の状況からして・・・あ、俺か。
いや、でもそう言われても別に俺はぶつかっただけで、抱き締めてるのはこの人なんだが・・・。
「あの、相澤先輩・・・」
「アシュレーと呼んでくれないか。新名くん・・・いや俺の”シュガーベイビー”」
「・・・・・・・・は?」
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