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小説
Cassis(完結)


〜数日後〜



ゆみサイド

あれから、ほぼ毎日
メールはしてる

会ってから
流鬼に惹かれたのも事実


流鬼から 会いたい
と言われるけれど

正直なところ

身体だけなんじゃないかな
とか、思ってしまう

本気だって言われても
信用することができない

私と流鬼とじゃ
釣り合うわけがない

そういう不安が大きすぎて

少しだけ距離を
おくようになっていたけれど


自分の気持ちと
流鬼に会って確かめたくて


後日、会うことにした。













〜後日〜



流鬼 宅




流鬼「みぃ、会いたかった」




ゆみ「んっ・・・・っ///」




やっぱり、
こういうことなのかな・・・


流鬼「我慢できない、」



ゆみ「・・・・・っ」



流鬼「なんで泣いてんの・・」



ゆみ「だって・・・」


好きって気持ち
わかんないよ

流鬼の気持ちも
もう、わかんない・・

名前だって
呼んでくれないし



流鬼「俺に抱かれんの、いや?」


ゆみ「・・・・・・っ・・」


どうして
なにも言えないんだろ

こんなにも
伝えたいことが

いっぱいあるのに
どうして・・・




流鬼「何も言わないなら抱く」



ゆみ「っ・・るき・・・んっ・・」















流鬼「ごめんな、」







流鬼「もう、切るなよ」



そういって
傷痕にキスをした





ゆみ「大丈夫、」


そう、強がることしか
私にはできなかった


流鬼「みぃは、もっと色々な男をみた方がいいよ」




ああ、やっぱり
私は遊びなんだね

流鬼も結局は
口だけなんだ


ゆみ「・・そっか・・・・」


流鬼「いや、他の男と遊べって言ってるわけじゃなくて、もっと色んな角度からみた方が、ってことね」



ゆみ「・・・・・うん、」




流鬼「次も会える?」



ゆみ「んー、そうだね」






そう言って
誤魔化すことで

精一杯

本当はもう
涙が零れそうで

泣きたくて

でも、流鬼の前では
もう泣きたくなくて

堪えるのに必死だった










あれからは
徐々にメールも減って

なんで毎日
メールしないのって

あまりにも
流鬼が言うから

自分の気持ち
メールで送信した







流鬼を信じることができない
距離も遠くて不安になる

好きって気持ちが
わからない

そう、伝えたら



求める前に与えなさい
そう、言われた



それに、私を
本気だってことも


だけどきっと
同じことの繰り返し

不安が強すぎて
先が怖くて


もう、会えない
そう送ったら


わかった、もういい

そう返事が返ってきて
悲しくて、辛かった






いつもそう

肝心なところで
なにも言えない

言いたいこと
伝えたい思い

沢山あるはずなのに

どうしても
うまく、伝えられない



そうしてまた
不安定になっていく


指輪だけ、残ったままで・・・













〜Fin〜

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