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小説
Cassis(後編)




流鬼「よしっ、着いたー」


ゆみ「お邪魔します・・・」


流鬼「座るとこないからベッドにでも適当に座ってて」


ゆみ「うん、」





ゆみサイド

流鬼の部屋かぁ・・・
やっぱり緊張するなぁ・・・



ゆみ「流鬼・・・」


流鬼が、後ろから
抱きしめてる状態



ゆみ「どうしたの・・・?」



流鬼「俺さぁ・・・」



流鬼「兄妹、いるんだけど・・・」



流鬼「俺だけ、年齢が離れてんだ・・・」



流鬼「俺、間違えて生まれてきちゃったようなもんだからさ・・・」



ゆみ「流鬼・・・」




ぎゅっ



ゆみサイド

流鬼、大丈夫だよ
そんなに抱え込まないで?

きっと、言葉にしたら
ダメな気がして

私にはこうして
向かい合って

抱きしめることしか
できないけど・・・


伝わってくれるかな・・・




流鬼「・・・・・・」





流鬼「急に、変なこと言ってごめん」



ゆみ「いいよ、言ってくれてありがとう」




流鬼「変わってんな、お前・・・」












〜翌朝〜



ゆみサイド

帰りたくない

もっと
流鬼の傍に居たい


いつの間にか
流鬼に惹かれてる

だけど・・・



ゆみ「流鬼、もう帰らなきゃ」



流鬼「そっか・・・」



流鬼「これ、また来てくれるなら持ってて」


ゆみ「これ、いいの・・・?」



流鬼「大事な指輪だから失くすなよ」



そう言って流鬼は

私の左手に
指輪をはめた













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