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君が好きだから無敵




夕食を食べ終えたクラリスは暗い面もちでスネイプのもとを訪れた。

「失礼します……」


コンコンと扉をたたき恐る恐るクラリスがスネイプの部屋に入る。


「まず聞かせてもらおうか。なぜ課題をやらなかった?」

「あの……まず出されたことを忘れてて……」

「ほう……我が輩の言葉は頭から抜けやすいと……」

「いやいやそうじゃなくって……!
あの……魔法薬学は苦手科目で、必死について行こうとしてたら先生の言葉も……あー……聞こえなくなってしまいました……」


すみませんでしたと頭を下げるクラリス。
スネイプはそれを見て鼻を鳴らした。


「しおらしくしても罰則は減らさんぞ。……魔法薬学が苦手だというなら、むしろ期間を伸ばしてその時間を使い指導してやっても構わんのだがな」


スネイプの言葉にクラリスは固まった。

苦手教科の個人授業を受けられる……それはとてもありがたいことだが相手がスネイプだと考えると手放しに是とは言えなかった。


「いえあのっこれからは自分でちゃんと予習復習を心掛けるので……っ」

「ふん……まあよい。
罰則だ、我が輩の仕事を手伝え。今日はお前が出さなかったレポートの整理だ」

「はっはい!」


スネイプがレポートの山を顎で指していった。


「君はそれの枚数を数え足りているものを右へ足りてないものを左に仕分けたまえ」

「はいっ頑張ります!」


スネイプの指示に気合いを入れて答えるクラリス。
スネイプはその様子を見て鼻を鳴らすと自分の机へと視線を戻した。








「あっクラリス!罰則大丈夫だったか!?」

「アギ!うん、むしろ大歓迎って感じ!ちょっとあきるけどすごく勉強になったよ!」


みんなの課題をチラ見できてクラリスは満足げである。


「そっか。意外とスネイプと相性がいいのか?」

「や、そんなことは……罰則中は何も言われなかったから……。
普通に怖いよ、スネイプ先生……」


クラリスがスネイプの眉間の皺を真似ながら返し、アギはその似合わなさに苦笑した。




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あきゅろす。
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