暗陰歌集、時折明陽(『暗陰残歌』含む)
陸拾壱〜漆拾
陸拾壱「かたいたし」
肩痛し 疲れ残りてさうなるか 癒しを求めど左様なるはなく
陸拾弐「しわよせは」
皺寄せは いつも真面目な者に来る いい加減にせよ 怒りは沸点
陸拾参「もゆるそら」
燃ゆる空 濃き灰色も 紫雲かと見紛ふほどに 深み増すかな
陸拾肆「ゐばしよなく」
居場所なく入りにくきゆゑ 足止まり あはひをさ迷ふ 定まりなき身
陸拾伍「ささやかで」
ささやかで小さき楽しみ 其れは皆 心の支へと名付けしものぞ
陸拾陸「みのせまき」
身の狭き思ひをするは 常のこと 此処も彼処も其処も何処も
陸拾漆「ぬばたまの」
ぬばたまの夜の暗きに ともる灯は 是 人の生きる証なるもの
陸拾捌「ねがはくは」
願はくは 汝が記憶より消えゆかん 我のこと 皆忘れてたもれ
陸拾玖「たれもみな」
誰も皆助けてくれぬよ この世では なぜなら人は一人者ゆゑ
漆拾「いつぱんに」
一般に広まれ児童書 其処の本 対象一般原作児童書
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