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暗陰歌集、時折明陽(『暗陰残歌』含む)
伍拾壱〜陸拾
伍拾壱「おのがしる」
己が知る理は 決して他の者にとつても 理にはあらずかな


伍拾弐「なみだいづ」
涙出づ寸前にまで至りしは 本免合格 苦節三月よ


伍拾参「うれしこころ」
嬉し心 其の境地にて食ふ拉麺 これほどまでに甘し物なし


伍拾肆「のどにひそむ」
喉に潜む姿の見えぬ何者か 息は苦しく 帰りは遅し


伍拾伍「ほこりなく」
誇りなく 自慢することなき己 あるのは言への執着なるぞ


伍拾陸「こころやみ」
心病み 疲れ滲むよ 陰の気が満ちて我が身は満身創痍


伍拾漆「あきぐちに」
秋口に必ず風邪引く我よ 嗚呼運動したし 方法求む


伍拾捌「おのがみを」
己が身を見てはくれるな 我は是醜女なる者 面曝せぬ


伍拾玖「つどふきぎ」
集ふ木々 其が成すものは緑色 林森山深く高きもの


陸拾「よそほひが」
装ひが異なるだけで 動揺す 多数派の持つ空気に 勝てず

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あきゅろす。
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