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暗陰歌集、時折明陽(『暗陰残歌』含む)
参拾壱〜肆拾
参拾壱「ひとどうし」
人同士 異文化交流睦まじや 国同士 是難く進まず


参拾弐「われはこれ」
我は是駄目女ぞと 名乗りたり 何をすれども駄目な者ゆゑ


参拾参「いくたもの」
幾多もの前例我を縛りつけ 行動の意志 萎えさせ後退


参拾肆「ためいきを」
ため息を吐き出せば 幸逃ぐるとぞ言はれども 我吐き出し続ける


参拾伍「ためいきは」
ため息は幾度ついたら 我がもとに 幸が訪ひ 明るくなるのか


参拾陸「なとわれは」
汝と我は違ふ生き物 それゆゑに 紡ぐ物語たがふは無論


参拾漆「でるくひは」
出る杭は打たれるといふ 諺のとほりに 異な者打たるる此の国


参拾捌「せうわのよ」
昭和の世 懐かしがられ好まれて あな良き時よと 語らるるなり


参拾玖「へいせいの」
平成の世は 誰からも嫌はれて 悪しき世として歌はるるのみ


肆拾「おほやけに」
公による問題が 飛び火して 私事にも及ぶことあり

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あきゅろす。
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