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暗陰歌集、時折明陽(『暗陰残歌』含む)
拾壱〜弐拾
拾壱「たのものに」
他の者に 我の好きなもの否定され 湧くのは嫌悪と悔しさなるぞ


拾弐「ゑがらのみ」
絵柄のみ見て優劣をつける親 左様に 今の漫画が嫌ひか


拾参「ふあんたじい」
ファンタジー 世間では広く書かれども 親は其を低く見ている つらし


拾肆「おやとこで」
親と子で 考へ方が相反す 其の子自ら戸を閉ざしたり


拾伍「ただひとり」
ただ一人悪しきを為して 其のために 幾人もの他者迷惑被る


拾陸「なきたしや」
泣きたしや 一人で泣きたし さう願ふ なれど泣くための場所はあらずや


拾漆「なきたくも」
泣きたくも 隣の間には妹が 階下には父母が居て 泣くに泣けぬ


拾捌「とざされし」
閉ざされし敷地は虚ろで 生気なく妖気もあらぬが なぜか恐ろし


拾玖「みちしつき」
満ちし月 銀の其は冷たからう 黄金の其ならきつと美味からう


弐拾「しんぱいしやう」
心配性神経質に怖がりは すべて悪しきに動き 悩ます

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あきゅろす。
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