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暗陰歌集、時折明陽(『暗陰残歌』含む)
壱〜拾
壱「なにもかも」
何もかも面倒になりて 我は問ふ 生きることさへ面倒なるかと


弐「わざなくて」
技なくて人より遅れ 焦り出し いついつまでも抜け出せぬ穴


参「ふいにみる」
不意に見る 幼き我の面影を 夕日の色に匂ひに光に


肆「ともとあひ」
友と会ひ 語らひ笑ひて別れども 友の幸をば妬む我在り


伍「あさひあび」
朝日浴び 重き瞼を無理に開け 重き身を無理に起こし不快ぞ


陸「おのれのみ」
己のみ時が止まりて 幼きまま 小さき其の身も若き心も


漆「じどうのしよ」
児童の書読む我 齢二十歳過ぎ 然らば我はショタコンなるか


捌「いなちがふ」
否違ふ 我童子には恋心決して抱かぬ 好くは年上


玖「のぞむなら」
望むなら我より丈の高き者 年近き者と 恋に落ちたし


拾「さきみえぬ」
先見えぬ世に 光明も見えずして 見つむるものは濃き闇の色

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