企画 水風呂(坂田) 「あーつーいー! 二階で冷房なしって蒸し風呂の方がまだ快適だよもう!」 「つっせーな、喋ってねぇで早くアイス食えってんだ。溶けんぞ」 息苦しささえ感じる万事屋で、私と銀時は無言で私が買ってきたアイスを食べすすめる。 あーあ、せっかくたくさん買ってきたのに神楽も新八も遊びに行ってていないなんて。 「ねえ、ちゃんと二人にアイス残しておいてあげてよ。冷凍庫にあるの、勝手に食べないでね銀時」 「わーってるっつーの」 銀時が食べ終わったアイスの棒を口に銜えてぶらぶらさせながら、ふいに横に座る私の首筋に触れてくる。 「スゲー汗」 「しょうながいでしょ、ここ暑すぎる」 「水風呂にでも入ってくか? 俺も汗流したいと思ってたんだよねー」 さもナイスアイデアを思いついたとばかりに得意顔してるけど、あんたの魂胆くらいすぐ読めるっつーの。 「わかった要するにセックスしたいけどこんな暑さでできないからお風呂場で涼みながらしようってことね」 「さすが名前ちゃん。わかってんじゃねぇか」 ぶちゅうっと銀時の生ぬるい唇が私の唇に重なってきた。 うあ、べたべた。あつい。やらしい。 銀時のほんのり太陽に焼けた首筋に汗が浮かんでる。 ただでさえ暑さで思考が朦朧としているのに、銀時から香る男のにおいが更に判断力を鈍らせた。 水風呂は気持ちいい。セックスも気持ちいい。両方一緒に味わえるなんて、とても贅沢かも。 「いいよ。私もしたくなってきた」 「おーし待ってろ」 こういう時だけ素早い銀時は、ソファから腰を上げるとスキップせんばかりに浴室へ向かっていった。 銀時の厚い胸にもたれかかりながら水風呂に浸かる。 これはとてつもなくきっもちいい。何時間でも浸かっていたい。 汗が一気に引いて心地よくて、このまま寝てしまいたくなる。 しかし銀時の手が待ってましたというように私の胸を後ろから揉んでくるものだから、 僅かな眠気が散り、ふ、という熱い吐息が出て背筋がぐぐっと伸びた。 私の反応に気を良くした銀時が指先で強めの愛撫を開始する。 水は冷たいのに銀時が触れるたび身体が熱くなって、 強引に身体の向きを変えられて銀時の腰に跨るように座るともう銀時のものが大きくなっていて笑う。 「まだ触ってもいないのに」 「この状況でおっ勃てるなって方が無理だろ」 風呂場でのセックスはもどかしい。 お布団の上でするよりも浴槽は狭いし、すぐ足が壁にぶつかったりするから。 けどやけに強引にぐいぐいくる銀時に、正直私も燃えてしまった。 なんか、盛ってますって感じで野生的。たまには欲望のままにするのもいいね。 水風呂から上がった時、二人の指の先は揃ってふよふよ白くふやけていた。 気だるいけれど、窓から吹き込んでくる夕方の風がやけに心地よくて、 着替えたばかりの銀時の洗剤の香りがほのかに香る作務衣に頬をすり寄せる。 「まーた汗かくぞ」 そう笑いながら、銀時は私をぎゅっと抱きしめてくれた。 □銀たら様、銀ちゃん相手で、ただ2人でいちゃいちゃしながら一緒にお風呂に入るという夢。出来ればエロも □10/8にリクエスト下さった方、具体的なシチュエーションはお任せ 昼下がりの万事屋でひたすらのんびりしながら銀時さんとイチャイチャするお話 「銀時」呼びで こちらのリクエストで書かせていただきました〜〜! 毎日暑くて銀さん達クーラー無しで熱中症大丈夫かなと思いながら書かせていただきましたフフフ。 楽しかったです!エロ夢を書くの久々だったので、 かなり生ぬるい、水風呂より生ぬるくなってしまってすみません。 楽しんでいただけたら嬉しいです! 素敵なリクエストどうもありがとうございました♪ 2017/07/29 いがぐり [*前へ][次へ#] [戻る] |