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企画
本命(沖田・とても短い)



「総悟、起きて」

優しく体を揺すられ沖田が渋々目を開ける。

「今日俺ァ休みなんですけど」
「知ってる」

だったら寝かせてくだせェと一度あけた瞼を閉じた沖田の鼻先に、名前がチョコレートの箱を突きつけてきた。

「今日はバレンタインだから、女中達で隊士の皆さんに気持ち程度のチョコをあげるの」
「へェ。そりゃまたモテない奴らが大喜びする醜い姿が目に浮かびまさァ」
「一番最初に渡すのは総悟がいいなあって」
「他の奴らと一緒のチョコだったら泣きますぜ」
「本命のあなたには特別なチョコを用意してるに決まってるでしょ」

名前の言葉に沖田はニッと口元を緩め布団から上半身を起こし、チョコレートを持つ名前の手首をつかまえると
「早速いただくとしやしょうかね」と名前の唇にゆるく噛み付いた。






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あきゅろす。
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