桃太郎…上司部下偉い人+αの場合
昔むかし、あるところにかにぱんマスクのヘタレ自称紳士ヴィルヘルムと、ある偉い魔女の弟子を自称するロキと言う名の二人が暮らしていました。
ヴィルヘルム「ヘタレではない、少し気が弱いだけだ。」
弥乃「いやそれヘタレだからね、言いたいことちゃんと言おうね。」
ロキ「自称ではない伝説とうたわれている偉大な魔女様の弟子なのだぞ」
弥乃「いや私設定がまだあやふやなので、また今度ちゃんと決めますから。」
ヴィルヘルムはある暗殺組織のボスでした。
ヴィルヘルムの下には、ジャックという暗殺者が働いていました。
ジャック「働きたくて働いているわけではない。いい加減このヘタレ上司をどうにかしてくれ!」
弥乃「いやそこらへんもまだ設定が……」
ヴィルヘルム「なにが設定だお前作者だろう!」
ジャック「出たな羊め!」
ヴィルヘルム「誰が羊だこれはかにぱんマスクだ!お前は黙って暗殺しとけ。」
ジャック「おまえをな!」
ロキ「うれさい話が進まんだろう!このエセ暗殺組織めが!」
弥乃「ロキさん相変わらずツッコミなのね…
てかなんで暗殺組織が出てくるわけよ!?」
ヴィルヘルム「気にするな」
ある日のこと、ヴィルヘルムはジャックを連れて仕事に、ロキは洗濯をしに川へ……
ロキ「面倒くさいから魔法でやってしまおう」
弥乃「いやそれだと話成り立たないので……」
ロキ「面倒な作者だな」
しぶしぶ近くを流れる小川で洗濯をしているロキ。
ロキが川で洗濯をしていると、川上から大きなポップ君………じゃなくって大きな桃が流れて来ました。
ロキ「桃はあまり好きではないな。それにどこの何とも知れない物を拾って食べるなど……」
弥乃「ロキさんお願いだからシナリオ通りにお願いします!」
ロキ「仕方がないなぁお前、エレサバハイパー絶対復活クリアしろよ。」
流れてくる桃をつかんで引き上げるロキ。
ロキ「わぁ、なんて美味しそうな桃だこと、早速持って帰ってヴィルヘルムと食べよう(棒読み)」
ロキは拾った桃を担いで家に帰り、ヴィルヘルムたちの帰りを待つのでした。
日が暮れ、ヴィルヘルムたちが家に帰ってきました。
ヴィルヘルム「ただいま、今日は6人程殺して来たぞ。」
弥乃「いきなり怖いな!」
ジャック「お前の設定だろ」
ロキ「おかえりなさい。今日は桃を拾ったわよ。」
ヴィルヘルム「これはこれは美味しそうな桃だ。早速切って食べようじゃないか。」
ロキは包丁を持ってきて、桃を頭から真っ二つに切ろうと3分目まで刃を入れました。
??「きょひょひょ〜!」
ロキ「ヴィル、何か聞こえるぞ」
ヴィルヘルム「聴いたこと無い声だな。」
ロキは中になにか居ると思い、注意して桃を切りました。
??「きょひょひょひょ!!」
ロキが切った桃からは、目の大きな、黒髪が七三分けで何故か軍服をきた背丈の小さな子供が出てきました。
ヴィルヘルム「!!?」
ジャック「!!?」
ロキ「!!?」
子供「きょひょひょw僕は極卒くんだよ。桃から出てきたからって桃太郎とかダサい名前つけるんじゃねーぞ。」
ヴィルヘルム「…………」
ロキ「どうした。ヴィルヘルム、顔が赤いぞ?」
ヴィルヘルム「可愛い……」
ロキ「!!!?」
ジャック「!!!?」
桃から出てきた極卒くんという少年に、どうやらヴィルヘルムは惚れ込んでしまったようですね。
極卒くん「きょひょひょw」
弥乃「そういう設定だったんだ。」
ロキ「お前が書いてるんだろ。」
弥乃「すいません。」
ヴィルヘルムは極卒くんをぎゅっとハグして離しません。
極卒くんも極卒くんで、ヴィルヘルムがかぶっているかにぱんマスクがお気に召したようで、
極卒くん「くぅぃ……vV」
素直にハグされているのでした。
さてさて、途中省略して健康にすくすくと何不自由なく育ったごっくんは、とても心優しい少年でした。
ごっくん「くぅい………お花さん、お水…」
ヴィルヘルム「ごっくんは優しいねぇ」
そんなある日、ごっくんは村である噂をを耳にしました。
村人A「海の向こうの鬼ヶ島という島では悪い鬼達が人間から奪った食べ物やお宝で毎日宴会をしているらしい。」
村人B「それは怖い。私達も狙われなければいいのだが…」
優しいごっくんは、鬼達を退治して村の平和を守ろうと家に帰って報告しました。
ごっくん「鬼ヶ島に行く。」
ヴィルヘルム「ごごごごっくん!?いきなり何を!?」
ロキ「そうだぞ、なぜお前が鬼ヶ島など行くのだ?」
ごっくんは、今日聴いたことをヴィルヘルム達に話しました。
ヴィルヘルム「ごっくんは優しいなぁ……vV」
ロキ「そのお宝とやらをもって帰り質屋で売りさばけば次の研究費用の足しになるぞ……」
ジャック「それもそうだな。」
ごっくん「みんな自分ばっかり……村のひとが危ないんだよ?」
ヴィルヘルム「……」
ロキ「……」
ジャック「……」
ごっくんは、ヴィルヘルムとロキとジャックを連れて、ロキの作ってくれた魔法の団子を持って出かけました。
ヴィルヘルム「ごっくんの為ならえんやこらさっさー♪」
ロキ「ごっくん大丈夫か?」
ごっくん「くぅい…大丈夫……!」
ジャック「腹減ったな…」
ヴィルヘルムが船を漕ぎ、ジャックは方向を見て、ロキは初めて船に乗るごっくんを膝の上に乗せていました。
もうすっかり日が暮れた頃、ようやく鬼ヶ島が見えて来ました。
ごっくん「あれ……鬼……?」
ロキ「ああ、鬼だ。人間に悪さをするんだよ。」
ごっくん「鬼………村のひと達困らせる……」
ヴィルヘルム「さぁついたぞ。鬼達をやっつけよう。」
ごっくん「………うん!」
鬼A「ガハハハハ!酒だ酒だ!酒持ってこい!」
鬼B「ハハハハハ!祭じゃ祭じゃ!」
鬼ヶ島に着いたごっくん達は、岩陰に隠れて鬼達の様子を伺っていました。
ヴィルヘルム「あれが鬼か……本当に赤や青なんだな。」
ロキ「ああ…私も初めて見た…赤いな……」
ごっくん「鬼…やっつける………!」
ジャック「準備はいいか?」
ごっくん達は鬼を襲撃し始めました。
ロキ「オラオラオラオラ!暗黒魔帝国代12代目女王候補のロキ様の暗黒魔法はどうだ!」
ロキは得意の黒魔法で鬼を焼いています。ロキの手の中には黒い炎が踊っています。
ヴィルヘルム「ハハハ!これでもジャックの上司なのだよ!」
ジャック「………!」
ヴィルヘルムとジャックはアサシン用の武器で鬼を斬っています。
ごっくんは……
ごっくん「くぅい………」
ただ暴れる仲間を見ていました。
鬼のボス「ヒィィィィ!助け……許して下さいィィィイ!」
ごっくんはこっそり逃げようとした鬼のボスの前に立ちはだかって言いました。
ごっくん「鬼……もう悪い事……しない………?」
鬼のボス「しません……しませんから……」
鬼半泣きです。
ごっくんは仲間に叫びました。
ごっくん「おぃ!もういい……鬼……もうわるいこと……しない……」
ヴィルヘルム「それは誠か?」
鬼のボス「時代劇…?
はい……もうしませんから……お許しを…お許しを……」
ロキ「でわ持っているお宝を出せ。全て出せ残らず出せ。」
鬼のボス「はい……」
ジャラジャラ…
鬼のボス「これで全部です。」
ジャック「では帰ろう。」
鬼の宝を全て船に積んで、生き残りの鬼を乗せて船は鬼ヶ島を出発しました。
ごっくん「みんな、鬼…もう悪さしない……」
村人A「おお!よかった!」
村人B「ごっくんありがとねぇ」
ごっくんちょっと得意げです。何にもしてないのにね☆
こうして、生き残りの鬼は村人達と仲良く助け合って暮らし、ごっくんはまたいつものようにヴィルヘルム達と楽しく暮らしたのでした。
ちゃんちゃん♪
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あとがき
困るの人のリクエストで桃太郎でした。
なんだか元の話しの原型が無いですね。
もうクリスマスなのに気の利いたクリスマスショートショートも書けないでごめんなさいです・
次はシンデレラかな(何故←)
[*前に行く?][次に行く?#]
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