silent child
１８
『言の葉紡ぎ』
ほろりと零れた涙 歪む君の顔
傷つけたんだ 君は悪くなかったのに
素直になって 許しを請いたい
伝えたい あの謝罪の６文字
向かい合った 君の前
言いたいのに 音が出ない
唇は張りつき 頭は下がる
言いたいのに 伝えたいのに
たったの６文字 どうして言えないの？
そんな自分が むかついて熱くなる
僕はちゃんと 知っているんだ
口で紡ぐことが 大切だって
だから... 後悔しないように
喉に引っ掛かった 言の葉
音に乗せ 君まで飛ばせ
言の葉口で紡ぐ時 顔は真っ赤
でもその赤は さっきとは違う赤
やっと伝わった 僕の気持ち
心に降り注ぐ雨が ぴたりと止んで
色鮮やかに輝く 虹の橋が架かった
きらりと光った歯 眩しい笑顔
嬉しかったんだ 君がしてくれたこと
勇気を出して 御礼をしたい
伝えたい あの感謝の５文字
向かい合った 君の前
言いたいのに 音が出ない
喉は張りつき 体は凍る
言いたいのに 届けたいのに
たったの５文字 どうして言えないの？
そんな自分が 悔しくて熱くなる
僕はちゃんと 知っているんだ
口で紡ぐことが 大切だって
だから... 後悔しないように
喉に引っ掛かった 言の葉
音に乗せ 君まで飛ばせ
言の葉口で紡ぐ時 顔は真っ赤
でもその赤は さっきとは違う赤
やっと届いた 僕の気持ち
心に影差す雲が びゅうと吹き飛び
ほんわりと温かな 太陽光が射した
喉に引っ掛かった 言の葉
音に乗せ 君まで飛ばせ
言の葉口で紡ぐ時 顔は真っ赤
でもその赤は さっきとは違う赤
やっと飛ばせた 僕の気持ち
心に吹く適度な風が すっきり爽快で
前より気持ちいい 新たな僕になった
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