□ 空調の行き届いた空間なのに、嫌な汗が肌をなぞる。 アハハ… え? もしかしてかな〜りヤバめ? ココは先輩に黙って貰うように交渉しなければっ…! 身の危険が…! もしもの時は脅してでも!! 「せ、先輩…。あの…眼鏡のことは誰にも言わないで下さいっ!!」 「もちろん」 ……あれ? 以外にあっさりと… ってココは喜ぶ所か! で、でも念には念を! 「くれぐれも、学園長とか学園長とか学園長とかには…ずぅえぇぇっったい!言わないで下さいっ!!」 「いいよ。そのかわり…」 「そのかわり…?」 「僕と付き合ってくれない?」 なんだ。 そんなことか。 てっきりもっと凄いことを要求されるのかと思ったよ。 「いいですよ」 「ホントっ!」 「え、えぇ…」 そんなに喜ぶことかな…? 「じゃあ、僕のことは騎羅って呼んでね!」 「え?」 「あと、敬語もなしだよ!」 「は、はぁ…」 なんで呼び捨てと敬語無しに繋がるんだ? ただどっかに行くのに付き合うだけなのに? ま、いいか。 「で、どこに付き合えばいいの?」 「…は?」 「?さっき付き合ってって言ったじゃん。どっか行きたいんだろ?」 「……」 「あ、でも騎羅って呼ぶのはやっぱり、先輩後輩としてはマズイと思うから、騎羅先輩でいい?」 「……」 「先輩?」 ガシッ 「うぉ!」 いきなり肩捕まれたし。 ビビるじゃん! 「要…」 あ、呼び捨てになってる… まっ、いっか。 「ツ・キ・ア・ウんだよ…!」 「え?付き合えばいいんだろ?」 「……はぁ…」 なんだよ… そのため息… [*前]≡⊂(´∀`⊂)(⊃´∀`)⊃≡[次#] [戻る] |