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空調の行き届いた空間なのに、嫌な汗が肌をなぞる。

アハハ…

え?

もしかしてかな〜りヤバめ?

ココは先輩に黙って貰うように交渉しなければっ…!

身の危険が…!

もしもの時は脅してでも!!


「せ、先輩…。あの…眼鏡のことは誰にも言わないで下さいっ!!」

「もちろん」


……あれ?

以外にあっさりと…

ってココは喜ぶ所か!

で、でも念には念を!


「くれぐれも、学園長とか学園長とか学園長とかには…ずぅえぇぇっったい!言わないで下さいっ!!」

「いいよ。そのかわり…」

「そのかわり…?」

「僕と付き合ってくれない?」


なんだ。

そんなことか。

てっきりもっと凄いことを要求されるのかと思ったよ。


「いいですよ」

「ホントっ!」

「え、えぇ…」


そんなに喜ぶことかな…?


「じゃあ、僕のことは騎羅って呼んでね!」

「え?」

「あと、敬語もなしだよ!」

「は、はぁ…」


なんで呼び捨てと敬語無しに繋がるんだ?

ただどっかに行くのに付き合うだけなのに?

ま、いいか。


「で、どこに付き合えばいいの?」

「…は?」

「?さっき付き合ってって言ったじゃん。どっか行きたいんだろ?」

「……」

「あ、でも騎羅って呼ぶのはやっぱり、先輩後輩としてはマズイと思うから、騎羅先輩でいい?」

「……」

「先輩?」


ガシッ


「うぉ!」


いきなり肩捕まれたし。

ビビるじゃん!


「要…」


あ、呼び捨てになってる…

まっ、いっか。


「ツ・キ・ア・ウんだよ…!」

「え?付き合えばいいんだろ?」

「……はぁ…」


なんだよ…

そのため息…




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