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Side:要


「今日はよろしくお願いしますー!!」

「こちらこそ」


そう言って満面の笑み、プラス背景に薔薇を携え手を差し出して来たのは、スーツをビシッと着こなした寺田之である。

ちょっと…

いやかなり、差し出したくない感は否めなかったが、一応マナーとして握手をしたの、だが…


「あのー…」


手、離せよ!!


「俺のこと覚えててくれたかな?」

「えっ?は、はい」


いきなりの質問についどもってしまった。

てか俺の質問は無視の方向なんすか?


「本当っ!!?」

「え?」


しまったと思った時には既に遅し。


ギュッ


「!!」

「俺達赤い糸で繋がってたんだなっ」


どうなったらそうなるんだぁぁぁぁぁぁぁあ!!!


「「ちょっとちょっと」」


そう言って俺達を離してくれた双子。

今日はヒーローに見えるぞっ!!

ありがとうっ

本当にありがとう!!


「何、人の妹に抱きついてるのー」


その設定今も健在!?


「一生の傷が付いちゃったらどうしてくれんのー?」


もう心に傷を負いましたよ…


「俺が責任を取る」


言うと思ったー(棒読み)


「「それはナイね」」

「…………」


ナイス!!


「言っとくけど、俺ら4人が真の親衛隊だからね」

「は?」

「お前等みたいに下心丸出しの親衛隊なんて、守ってもらってる気しないっての」

「ま、その点俺等に下心なんて…」

「…まぁ手料理作って欲しいなぁーぐらいしか…」

「「思ってないし?」」


最後のは立派な下心じゃないか!!

いや、料理くらい作ってやるけども…


「お、お前達……アイ、ちゃんの…料理を…」

「「当たり前じゃん」」

「なっなっ!!なんて羨ましいんだっっ!!」


………誰か本当にこの人止めてくれない…?

本当迷惑だよ…

いや、ファンなのはありがたいんだけれどもさぁ…

限度ってものが…ね?




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