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◯専用手袋(鳳)



「寒い寒い寒いよー…」

「なまえ先輩。ポケットから手出さないと危ないですよ。」

「無理無理、手が凍るー。」

「それなら手袋持ってきたらどうですか?」

「ええ?まだ秋なのに手袋とか、どんだけぇ!って思われるよ。」

「でもポケットに両手突っ込んだまま歩いてると本当にいつか転びますよ。」

「まぁ、そん時はそん時かなぁ。」

「顔に傷でも出来たらどうするんですか!」

「あはは。出来ても大して変わんないからヘーキ。」

「もう…そんなのダメに決まってるじゃないですか。」

「あ。」

「うわっ、なまえ先輩の手本当に冷たい。」

「でしょ?着替える時自分の手が肌に当たるのがもう辛い…」

「確かに辛そうな冷たさですね。」

「こうやっていつでも長太郎が温めてくれたら助かるなぁ。」

「さすがに俺も一日中一緒にはいれないですよ。」

「やっぱり?ざーんねん。」

「でも一緒にいる時くらいはいつでも温めますよ。だからもうポケットに手突っ込むのはダメですよ?」

「はーい。」





暖かくて優しい手袋

(でも、手を繋げない片手はどうしたらいいの?)

(あ。)

(さすがに両手繋いで歩けないよね。)

(それはちょっと…)

(んじゃ、やっぱりポケットに入れちゃおう。)

(あ、こらっ!)


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あきゅろす。
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