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選択話A
『〜調理組「白石、一氏、財前編」〜』



「合宿の定番言うたらカレーやろ!」

「えー、ありきたり過ぎません?」

「しゃーないやろ。オサムちゃんが合宿費ケチるから。」

「大体あの人監督のくせに夏合宿に付いて来んってどーゆー事やねん。」

「金だけは出したるから自分らだけで行って来いとか無責任過ぎっスわ。」

「オサムちゃんも大概自由人やからなぁ。」

「まぁ、グダグダ言ってもオサムちゃんのちゃらんぽらんぶりは変わんないし、早くカレー作ろうよ。お腹減った。」

「なまえ、結構痛い事言うねんな。」

「よし!それじゃ分担決めるよー。ユウジと財前は食材を切って、白石は炒めたり煮込むの担当ね。」

「なまえさん、俺、火の番したいです。」

「そんなの猿でも出来るわよ。却下。」

「なまえは何するん?」

「私は皆の総合監督よ!」

「要するに自分は見てるだけなんやな。」

「ズッル〜。」

「はい、文句言わない!各自持ち場に着いて〜!」

「「「は〜い。」」」





「やっぱりユウジってモノマネの小道具作るだけあって手先器用だね。包丁さばきも上手いなぁ。」

「まぁ、こんぐらいは朝飯前やで。」

「それに対して財前…何それ。」

「人参っスわ。」

「そんなエンピツ並に細い人参初めて見たし。皮の量が異常に多くない?」

「つか、これどこまで剥けばええんですか?剥いても剥いてもオレンジやから皮と実の境目分からへん。」

「分かった。後は私がやるから財前は牛肉を一口大に切って。」

「了解っスわ。」

「ねぇ、ユウジ。財前の天才ぶりって料理方面には発揮されないの?」

「見た感じ全く発揮されてへんな。」

「ですよねー。…ハァ。」

「出来る所は俺がカバーしたるわ。」

「ありがとう。」

「ちょお、自分らいつまで切っとんねん。はよしてくれんといつまで経ってもカレー出来へんでー!」

「はいはーい!今、そっちに持って行くよー!」

「俺も切り終えたんで一緒に持っていきますわ。」





「白石〜、持って来たよ。」

「ほな先に肉炒めるから肉くれるか?」

「はい、部長。」

「おおき…」





カレーの肉ってミンチやったっけ?

(ちょっと財前!一口大って言ったじゃん!)

(せやから一口で入る大きさに切ってあるやろ。)

(誰がアリでも食える大きさにしろと!?)

(俺の優しさプライスレス。)

(加減っちゅーのを知らんのやな。)






甘菜です。
調理組の財前の足の引っ張りようが気持ちいいくらいですね!
財前はテニスとパソコン関係以外はてんでダメだといいです。萌えます。飄々と人参を延々と剥き続けたらいい。

そして頼りになるユウジ。
料理が出来る男子ってなんて素敵なの!ユウ君、惚れ直すわぁ!ユウジは家庭的な事が得意だと思います。

白石はまぁなんでも出来る子なんじゃないですか?←

財前、ユウジ贔屓な感じで白石の扱いが雑なのは仕様です笑

オサムちゃんが合宿費をケチった理由はテント組の方で明らかになります。
別に打ち合わせをした訳でもないのに、合宿費の話が上手くリンクしてて驚きました。ミラクル。

では、由良さん第四話宜しくお願いします☆



2010/8/14*甘菜


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