Song.6「お料理できるもん」
「今日のお昼ごはんは…オムライスにするか。」
「マスター!今日のお昼ごはんなに?」
「今日はオムライスだよ。」
「私、マスターのオムライス大好き!ケチャップで書く字が可愛いんだもん!」
「はは。嬉しいな。」
ていうか味じゃなくてケチャップ字て…。
まぁ、喜んでくれてるならそれでも良いか。
「ねぇ、マスター!今日は私もお手伝いする!」
「え?リンが?」
「うん!マスターと一緒にオムライス作りたいの!」
「うーん。火傷とかしたらいけないしなぁ…。」
「大丈夫!子どもじゃないんだから!」
リンは腕まくりをして気合い十分に俺の横に立つ。
その気合いが空回りしないか不安だな…。
「じゃあ、お願いしようかな。」
「うん!私は何したらいい?」
「そうだなぁ…。あ、リンはベーコン切ってくれる?」
「はーい!」
「気をつけてね。ベーコンを支える手は猫の手みたいにするんだよ。」
「…こう?」
「うん。上手。」
「えへへ!」
レッツ☆クッキングタイム!
(マスター見て見て!)
(ん?)
(ハート型に切ったの!)
(へぇ、上手に出来たな。(でもごはんに混ぜたら見えなくなるの分かってないんだろうな…))
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