Song.2「橙と黄のダブルパワーは無限大」
「マスター!起きて!」
「ぐぁあっ!リ、リン…布団の上に乗らないで…は、腹…」
勢いよく開いたドアと同時に、腹の上に物凄い衝撃が走った。
強制的に開かされた目に映ったのはこれまた物凄く良い笑顔のリン。
「今日、すっごくいい天気だよ!遊びに行こうっ!」
「わ、分かった。分かったから腹の上で暴れないでくれ…っ!」
寝起きで空腹だからってそんな暴れたら絶対なんか出る!
「おい、リン!何してんだよっ!」
「レ、レン…っ!」
救世主が現れた。
レンはリンと同い年なのに落ち着きがあって、中々出来た子だ。(是非ともカイトに見習って欲しい。)
「…ったく。リン!あれだけマスターを無理矢理起こすなって言っただろ!」
「だって、マスターは放っておいたら平気で夕方まで寝るもん!こんないい天気に寝てるだけなんてもったいないよ!」
「マスターは俺らと違って歳なんだから、外で遊ぶ元気なんてないんだ!考えてやれよ!」
「や、あの…レン?それ、なかなか傷つくんだけどな…。」
さぁ!早く外に行こうっ!
(マスター!早く、早く!)
(ちょっと待って…!俺、そんな走れな…)
(リン!マスターを急かすな!労わってやれよ!)
(レンは俺の心を労わって欲しいなぁ…)
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