★素直さは仇となる(複数)
「聞いて下さいよ!俺、英語覚えたんス!」
「本当に!?赤也凄いじゃん!えらいえらい〜。」
「ちょっ、なまえ先輩!髪がぐしゃぐしゃになるっスよ!」
「しかし、赤也が苦手な英語を覚えるとはな。」
「本当に凄いよね。俺達があんだけ叩き込んでも次の日には忘れちゃうのに自分から覚えてきちゃうなんて。」
「俺だってやれば出来るんスよ。」
「で、何を覚えたの?」
「ふっふ…聞いて驚かないで下さいよ〜?超カッケーんですから!」
「聞かせて聞かせて!」
「んじゃ、いきますよ!……んーっ、エクスタシー!」
「「「………」」」
「どう!?マジ、カッコ良k「「ぶっ…あははは!」」
「な、何がおかしいんスかぁ!」
「はぁ…頭が痛いな…」
「さっ、さすが赤也だね。本当にもうお腹がよじれて…っ、どうにかなっちゃいそうだよっ、あははっ!」
「いやっ、ぶっ…か、カッコ良い…カッコ良過ぎるよ赤也…っ!」
「カッコ良いですよね!?エクスタシーっスよ!エクスタシー!」
「お願っ…連呼しないでっ!」
「ちなみに…一応聞くけど誰に教わったの?」
「想像はつく…というか一人しかいないだろう。」
「四天宝寺の白石さんっスよ!『イカした英語教えたるから覚えるんやでぇ!』って教えてもらったんス!」
「やっぱりね。」
「白石もうちの赤也に余計な知識を植え込んでくれたものだ。これを弦一郎が聞いたら…」
「あ!真田副部長〜!俺、英語覚えたんで聞いて下さい!」
「ふふ。赤也ったら自分から死にに行ったよ。」
「コラ、精市。楽しそうに言うんじゃない。」
「…ほう。苦手な英語を覚えたのか。よし聞いてやろう。」
「真田副部長も気に入りますよ!…んーっ、エクスタシー!」
「………」
「真田、固まったね。」
「そりゃあ、得意気にどや顔+ポーズ付きで言われたらねぇ。」
「いや、肩が震えている。赤也…覚悟を決めるんだな。」
「真田副部長?凄くないっスか?白石さんから教えてもらったエクs「こんのたわけ者がぁああ! −ゴッ!」
「いでぇえええ!」
どこでそんな破廉恥な言葉を覚えたぁあ!
(あははは!ちょっ、ちょっと今の聞いた蓮二!?は、破廉恥とか俺初めて聞いたんだけど!)
(落ち着かないか精市。)
(もっ、ダメ…っ、私、笑い死ぬっ!)
(何で殴られたのか訳分かんねー!)
(明日、四天宝寺に行って白石に話を聞かねばならんわ!)
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