★夏色の期待(三強) 「なまえ、遅いね。」 「既に10分の遅刻…予想の範囲内だがな。」 「自分が言い出した約束も守れんとは…」 「皆、お待たせー!」 「約束の時間を守れんとは何事だ!」 「………」 「…おい、聞い「皆、浴衣だあ!」 「うん。折角の夏祭りだし着ていこうかって話になってね。」 「浴衣なんて小学生以来で母親が張り切って困ったものだ。」 「皆すごく似合ってるよ!真田と柳は着慣れてる感じするし。」 「夏場は浴衣で過ごす事も多いからな。」 「やっぱり?真田はTHE古風!って感じだもんね。」 「よく分からんが…」 「柳は普段着てないの?京都の人みたいな佇まいで合いすぎなんだけど。」 「普段は全く着ないな。自分で着付け出来る程器用でもない。」 「似合うから普段も着たら良いよ!」 「ふ…気持ちだけ受け取っておこう。」 「ゆ、幸村の浴衣…っ、見えそうで見えない鎖骨が…!」 「ふふ、気になるかい?なんならもっとはだけさせてくれても良いんだよ…?」 「ぶーっ!」 「お前達は何をしとるんだ…」 「というかなまえは浴衣……じゃないね?」 「遅刻の理由は着付けに手間取ったのかと思ったが違うようだな。」 「何故、夏祭りに私服なんだ。風流を楽しまんとはたるんどる!」 「浴衣で人込みは動きづらいから私服でいいかな〜って。」 浴衣見たかったんだけどな… (男三人が浴衣で女の子一人私服ってのも…ねえ。) (え、もしかして浮いてる!?あ〜…浴衣で来るんだったなあ。) ((絶対に浴衣と思ってたのに…)) ((まさか私服で来るとは…)) ((斜め上に予想を裏切られたな…)) (((はあ……))) (え、三人揃ってため息ってなに!?) 密かに浴衣を期待しちゃう三強って可愛いと思います。女の子の浴衣は夏のロマン。夏は水着より浴衣派です [*前へ] |