★恋のおまじない(仁切)
『五万打フリリク企画由良様リクエスト』
「ねぇねぇ、仁王君知ってる?最近、女子の間で流行ってるおまじない。」
「おまじない?」
「恋のおまじないでね、放課後に好きな人の席について誰にも見られずに『◯◯君と両想いになれますように』って5回言ったら両想いになれるんだって!」
「ふーん…」
「最近流行ってる恋のおまじない私昨日しちゃった!」
「本当に!?相手誰!」
「え〜、内緒。」
「…なあ、その恋のおまじないってどんなやつ?」
「切原君、興味あるの?」
「すっげーある!教えてくんねぇ?」
「いいよ。えっとね…」
−ガララ
「…誰もおらん、か。」
あいつの席は確か…あそこやったか。
「恋のおまじないなんて柄じゃないんじゃが…」
たまには流されたくなる時だってあるんよ。
確か相手の名前と決まり言葉を5回やったな。
「ふぅ…なんかいざとなったら恥ずか……なまえと両想いにn「−ガララッ」
「!」
「え、仁王先輩がなんでここに…」
「赤也こそ3年の教室に何の用じゃ。」
「俺はおまじな……!…もしかして仁王先輩も!?」
まさかこんなとこ赤也に見られるとは…ちゅーか赤也と同レベルなんか俺。
「いや、俺はただ黄昏とっただけじゃ。」
「確か仁王先輩B組でしたよね。ここF組っすけど…」
「あー、ボーッとして入り間違えたんか。」
「B組とF組ってかなり離れてますけど入り間違えます?」
「ボーッとしてたらな。」
「「………」」
「んな訳ないでしょ!隠したって無駄っすよ!そこなまえ先輩の席でしょ!」
「(こいつ変なとこだけ鋭いのぉ。)」
「恋のおまじないする気っすね!そうはさせませんよ!」
「違うわ。」
「じゃあ、そこの席代わって下さい!」
「嫌じゃ。」
「ほらぁ!やっぱおまじないするんでしょ!」
「やけ違うゆうとるやろ。(しつこいの〜…)」
−ガララ
「あっぶなー!明日の課題忘れるとこだった!」
「「!!」」
「って、え?二人とも何してんの。っていうか私の席…だよね。」
「やっ、これはその!べ、別に何もしてないっす!」
「(あほぉ…そんな動揺したら如何にも何かしてましたって思われるやろ。)」
「はっ、二人とももしかして…」
「(こりゃ、完璧バレたか…)」
私の課題を隠す気ね!
(…え?)
(やめてよ!社会の先生本当に恐いんだからぁ!忘れたら次の日何倍の課題を出されるか…っ、考えただけで恐ろしい!)
(いや、別に課題隠すつもりじゃ…つか、課題があるとか知らないんすけど…)
(じゃあ、なんで私の席にいるの!)
(え!)
(ほら!やっぱり隠そうとしてたのね!早く気付いて良かったぁ…)
((何か知らんが勘違いしてくれて助かったわ…))
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