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笑恋取勝vol.7
『〜わいら四天宝寺テニス部や!〜』



結局、私本人の意思とは関係なくマネージャーの件は承諾の方に進み始めて、テニス部員に紹介するから中に入ってや!と半ば強制的に異文化コートへ入らされた。

「本当に中にコートが…」

「ははっ。最初は違和感あるやろうけど、その内慣れるって。……銀さん〜!健二郎〜!金ちゃん〜!ちょっとこっちおいでや〜!」

「……む、なんや。」

「あれ?その子誰や?」

「ホンマやー!なんや見たことないねーちゃんおる!」

蔵ノ介君の呼び掛けで集まってきた三人。
その中の赤髪の男の子が私の周りをピョコピョコ跳ねる。

「ねーちゃん誰なん?テニス部入るん?」

「さすがに男子テニス部には入らないかなぁ。」

「金ちゃん、この子は今日からマネージャーになってくれんねん。短い間やけどお世話になるんやから、ちゃんと挨拶しとき。」

やっぱりもうマネージャーになることは決定してるみたいです。ここまで来たら断りづらいし…卒業まで少しだしやってみるか。

「みょうじなまえです。今日三年に転校してきて、何だか成り行きでテニス部のマネージャーをやることになりました。至らない点は多々あると思うけど、短い間よろしくお願いします。」

「わいは遠山金太郎いいますー!よろしゅう、よろしゅう!」

「わしは石田銀。よろしゅう。」

「俺は小石川健二郎や。一応、副部長やっとります。分からんことあったら聞いてくれ。」

「ほな、次はうちや!金色小春いいます〜。なまえちゃん、よろしくねぇvv」

「俺はマネージャー反対やって言ったのに…」

「ユウジ。ぐちぐち言いなや。もう決まったことやから自己紹介しい。」

「…一氏ユウジ。小春は渡さへんからな!」

「は、はぁ。」

「と、財前!自分もやで!」

「めんどくさいっすわ〜。」

「アカン。」

「ちぇっ…財前光、二年っすわ。」

「よし!自己紹介も済んだし皆練習に戻ってええで〜。」

全員の自己紹介が終わると、皆はコートに入っていった。一気に紹介されたから名前覚えられるかちょっと心配かも。

「あと、この他に監督ともう二人おんねんけど、ちょっと今日は来れんみたいや。一人は俺らと同じクラスで忍足謙也っちゅーんやけど、今日は風邪で休みや。もう一人は千歳千里。こいつは気まぐれでマイペースやから部活に来んのもまちまちやねん。まぁ、その内紹介するな。」

「うん。分かった。」

「ほな、改めて俺も自己紹介や。白石蔵ノ介。テニス部の部長やっとります。」





今日からマネージャーよろしゅうな!

(引き受けたからには頑張らせていただきます。)

(おう、その意気や!ほな、基本的な仕事教えたるな。)

(よろしくお願いします!)


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