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笑恋取勝vol.6
『〜仲良し?三人組〜』



蔵ノ介君と入れ替わりでやってきた男子三人組。
どうやら私に話し掛けてるようで…でも明らかに一人に殺意向けられてます。

「アンタ見いひん顔やったから気になったのよ〜。テニス部に用事?」

「いや、用事というかクラスメートに見学においでって誘われて…」

「ん?アンタ標準語なん?ってことは昨日監督が言っとった転校生か。」

「うん、多分そう。」

耳に五連のピアスをつけて、いかにも素行悪そうな黒髪君が話し掛けてきた。それ違反にならないの…

「転校生やと?!まさか小春の可愛さに惚れてわざわざ転校してきたんとちゃうやろな!ぁあ!?」

見た目はヘアバンしてる普通の男子なのにこっちのが素行悪い。すんごい睨み付けてるし!

「ユウ君何してんねん!この子怖がっとるやないの!あっち行っとき!」

「こ、小春ぅぅ…」

カマっぽい(どう見たって女子じゃないし)小春って子がヘアバンのユウジって人に一喝入れたらオロオロと一歩下がった。助かった…

「で、転校生ちゃんなんて名前なん?」

「みょうじなまえです。三年二組に転校してきたの。」

「は?三年?嘘やろ。頼りなさそ〜。」

「光!失礼な事言わへんの!」

「だって、ホンマのことやん。」

五連ピアス君は光って言うらしい。
ぶつぶつ言いながら不納得そうな顔でじとーっとこっちを見てきた。
今朝も三年には見えないって言われた気が…私、そんなにしょぼい外見してるかな。

「あれ、なまえ。中に入っとけって言うたやろ〜。」

「あ、蔵ノ介君。いや、さすがに部外者一人じゃ入りづらくて。」

「マネージャーになるんやから部外者ちゃうやろ?」

「まだなるとは…」

「あら!なまえちゃん、マネージャーになってくれるん!?うち嬉しいわぁ!大歓迎よっvv」

「はぁ!?俺は大歓迎ちゃう!小春狙ってるやつなんて大反対やー!」

「どーでもええっすわ。」

「ほな、賛成三票の反対一票で…」





マネージャー決定やな!

(え、一人どーでもいいって…)

(どーでもええってことは賛成ってことや。な、財前?)

(はぁ。部長の好きにして下さい。)

(そーゆーこっちゃ!)

(ていうか、私の意志は…?)


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