★海に行こう(甲平)
「あっち〜、海行こうぜ、海〜。」
「海開きまだじゃない?」
「はあ?うちなーの海開きははえーんだよ。とっくの昔に開いてるさあ。」
「そうなの?まだ6月…」
「もう6月!いつから海開きやってると思ってんだ。裕次郎〜!海行こうぜ〜!」
「おー、行く行く〜!」
「やーもモタモタしてないで行くぜ。」
「え、私着替えn「永四郎に見付かるさー!」
「うわああ!」
「(…来たのは良いけど着替えもないし…男子はいいなあ。全身びしょ濡れでもそのまま気にせず帰れるし)」
『裕次郎っ!』
『ん?…おわっ!〜〜〜!……ぶはっ!バカ凛!死んじまうさあ!』
『ははっ!息止めんなんて朝飯前だろ?』
『急に沈められたら慌ててそれどころじゃねーし!あ!わんの帽子は!?』
『さあ?』
『やーが悪いんばあ!一緒に探せよ!』
『知ーらねっと〜。』
『凛!』
「楽しそうだなあ…はあ、暑い…」
「…ったく、凛のやつ……帽子がびしょびしょさあ。」
「ふふ、大変だったね。」
「凛はホント容赦ないさ。つーかなまえは海入んねーの?」
「着替えがないの。」
「着替えならわんのシャツ貸してやるさー。」
「(裕次郎君のシャツ…!)…じゃなくてっ!嬉しいんだけど今みたいに凛に沈められたら下着とかないし…ね。」
「パンツもいつも替え持ってるし、」
わんの貸そうか?
(毎日びしょびしょで帰ってたらかーちゃんに叱られたから全部の替え持ってんだよ。)
(それはさすがにダメでしょ!)
(そりゃ男もんだからサイズでかいだろうけど穿いてないよりマシさー。)
(は、穿いてるとか穿いてないとかの問題じゃなくてっ!)
(あ、柄か!わんのパンツ可愛いのもあるし…ほら、ワンコ柄!)
(だからそーゆー問題じゃ…!(でもワンコ柄とか可愛過ぎる…!)
無邪気で親切な甲斐君の中に男女の壁など存在しない!下着じゃなくてパンツと言うのも無邪気ゆえですよ、ね!ワンコ柄のパンツはいただきます(^q^)
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